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        天皇の譲位問題に関して、 
週明け、2月20日に、衆参の正副議長に対し、各党が取りまとめを報告する 
段取りになっています。 
 
ここから本格的な議論、調整が進んでいくものと思いますが、 
現状では、与党側(一代限り譲位、特別法)も野党側(恒久的譲位、皇室典範 
改正)も憲法論に触れていない点が最大の問題と捉えます。 
 
改憲、憲法論が不要ということなら、なぜ不要なのか、どういった解釈により 
譲位後の上皇陛下(太上天皇陛下、前天皇陛下)と現役天皇陛下の並立が、 
憲法1条の象徴、国民の総意と矛盾せず成り立つというのか。 
また、憲法99条の憲法擁護義務を上皇に課さなくてもよい理由はなにか。 
最低限そうした説明が必要になるもものと思います。 
 
皇統を守る立場、伝統の蓄積・昇華を重んじる保守の立場からは、 
国会、衆参両院、各党、世論に対して、憲法論議をすべきとの形で声を上げて 
行くことが重要に思います。 
 
仮に、譲位、次代の即位と状況が進んで後に、憲法上の疑義が持ち上がる形 
になれば、即位自体が無効、違憲ということにもなりかねず、後世から、 
平成の民としての責任問われる事態もあり得るものと考えます。 
 
目先の短期視点、なあなあとは別に、しっかりとした形で、皇位、皇統に 
向き合いたいものと思います。 |  
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