小沢一郎政治塾の3月・4月課題は、現地調査を踏まえた政策提言。
テーマは、「私の街興し」 または 「魅力ある街づくり」。
私は、「私の街興し」のテーマで、
「米沢・置賜地域における情報化推進策 ―地域創造力&活力向上を目指して」
との形で論文をまとめ、4月25日郵送提出しました。
[メッセージ 論文メディア掲載] のコーナーにUPしご紹介を
していますので、ご意見、アドバイスをいただければ幸いに思います。
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私は岩手で生まれ育ち、その後首都圏へ、今はまた山形で田舎暮らしを
していますが、地方都市における街興しを考えるとき、一番の課題は、
人材の流出だと思っています。
一旦、多様で専門的な学問や技術を求めて、地域を越えてそれぞれ
ふさわしい所に自己研鑽の場を求めるのは自然な流れと考えます。
その後その研鑽を踏まえて、地元に戻って実践を行う場を見出したり、
あるいは起こすことが出来ればいいのですが、なかなかそれが難しく、
専門性を活かし自己実現を図るために東京、首都圏に生活の場を求める
傾向があり、人材流出、地域創造力/活力の低下に繋がっている面が
あると思います。
これは、実際に元気のある優秀な同級生達で、地元に戻って来ないで
都会暮らしをしている仲間が多い現状で実感がされるものと思います。
私は、地方都市における街興しは、地域の優秀な人材が、地域を越えて
様々な自己研鑽を行った後、郷里に戻ってその実践を行い、活き活きと
多彩な形で自己実現を図れる様にすることが基本で、これにより地域の
活力は産業分野にとどまらず、趣味や生活、芸術などの面で総合的に
高まり、新たな時代の新たな地域文化が形づくられていくものと考えます。
自己実現環境における地域格差を是正していくためには、一義的には、
国政レベルでの対応が重要で、地方に財源を渡し自由に地域づくりを
進めていける様にする一括交付や行政単位の適正化(広域合併の推進
による全国300市構想)の他、各種の規制を撤廃していくことにより、
中央でなければ物事の大枠が定まらない様な硬直した構造を変革していく
ことが重要と考えます。
一方、地方の地域独自でも格差を是正していける余地があり、特に近年の
情報技術の発展によりその可能性は大きく高まったものと捉えます。
情報化推進による創造環境の向上、ビジネスの新規創業/活性化、趣味
生活の楽しみ向上、交流圏が広がり現状の行政区分を越えた住民の連携が
生まれ、地域文化の融合、再構築、広域合併の基礎が出来る等々。
この様に、地方地域でも情報化の推進によりクリエイティブな自己実現が
し易くなる創造環境の向上を図り、地域の優秀な人材が活躍し地域を
豊かに発展させていく基盤を作っていくことが重要と考えます。
そして、第3セクター方式のケーブルテレビ会社がある地域においては、
行政とケーブルテレビ会社が連携して果たすべき役割は非常に大きいものと
考えます。
私は、米沢・置賜地域における街興し策として、地域の政治行政を担う
米沢市が隣接市町と共に、第3セクターの地域ケーブルテレビ会社である
株式会社ニューメディアと連携を図りつつ、一体となって地域の情報化推進
に取り組み、地域の創造力/活力向上を図っていくことが重要と考え、
提言論文をまとめたところです。 |