今日(4.10)は久しぶりの党首討論でした。
小沢党首の質問の時間、毎回、院内は全く別の雰囲気になります。
4分という本当にわずかな時間ながら、今日もしびれる質疑内容でした。
現在の危機的な中東情勢。
パレスチナ側の少女も含んだ自爆攻撃を「テロ」と認識をするのか否か。
この質問の本質は、昨年 9.11 以来アメリカが唱えてきた
―「自由と民主主義」「正義」を守るための戦い ― というロジックを
どの様に理解するか、そして日本として今後どの様に対処していくか
というものであったと思います。
果たして、アメリカのいう「自由と民主主義」「正義」が、我々も共有を
することが出来る人類普遍のものなのか、あるいはアメリカ一国にとっての
「自由と民主主義」「正義」にしか過ぎないのか。
イラクがクウェートに侵攻した際、これを排除する国連決議がなされ、
国連の意志に基づき多国籍軍によって湾岸戦争が行われましたが、
同じく国連決議がなされているイスラエルのパレスチナ侵攻に対して、
どの様な形で国際民主主義の堅守、正義の行動がなされるべきか。
その中で、日本はどの様な役割を担って行くべきか。
真に守るべき「自由と民主主義」「正義」とはなにか。
小泉首相からは、前の鳩山代表からの同テーマの質問も含めて明確な外交姿勢、
国際関係のビジョンに関する答えが聞かれませんでした。
私は、“長いものには巻かれろ”“なし崩し”といった「正義は力、力は正義」
の覇道主義ではなく、“無理が通れば道理引っ込む”“武士道(ノブレス
オブリージュ)”の立場から堂々と王道を唱え歩むべきであると考えます。
景気の低迷が続き厳しい経済状況にあるとはいえ、世界において大きな影響力を
持つ立場にある日本には、新しい国際秩序の構築に向けてリーダーシップを
発揮していく役割が求められているものと考えます。 |