長根英樹 メッセージ
 ― 論文&マスメディア掲載 ― 

「岩手日報」2015.02.17
  日報論壇 〜 「和の心」で世界平和へ
 



岩手日報 日報論壇 平成27年2月17日

「和の心」で世界平和へ   長根 英樹

 今、日本は、国際的
なテロ、反感感情のリ
スクにさらされてい
る状況と思います。過
激派「イスラム国」の
人質となり「殺害」さ
れた湯川さん、後藤さ
んの例はその象徴で
す。
 安倍政権は、テロ組
織と交渉しない、テロ
組織の意図を忖度しな
いとのことで、問答無
用で窓口を閉ざす姿勢
であり、今後は国外に
限らず国内での無差別
テロのリスクが高まっ
ている状況と言えまし
ょう。
 アラブ世界において
は、昨年のイスラエル
によるパレスチナ・ガ
ザへの無差別ミサイル
攻撃など民間非戦闘員
も含めた大量虐殺を深
刻に捉えて
おり、西欧
諸国におい
てもこれに
対する批判が大きい状
況です。世界がこうし
た動きに対する日本の
見解、世界平和への立
場を注視している状況
と言えます。
 そうした中、日本、
安倍自公政権は、武器
輸出原則の緩和を一層
進めています。安倍首
相はイスラエルを訪問
し、同国首相とのツー
ショット会見まで開き
ましたが「首相自らが
武器関連企業を率いて
訪問した」との批判も
あります。
 従来の国是、日本の
あり方の根本転換が進
んでいる状況であり、
これにより日本を「十
字軍」と見なす捉え方
は「イスラム国」、ア
ラブの民に限らず、西
欧にも広がっている状
況です。
 今あらためて、国の
方向、その選択による
メリットとリスクを吟
味し直すことが重要に
思います。一つは、武
器商人国家・戦争屋と
して覇道連合の中で勝
ち組に入れてもらいポ
ジションを得ていく方
向・ビジョンによるメ
リット/リスク。もう
一つは、武器に頼らず
他者の幸福を高めてい
くことで自分の幸福度
や安心感を高めていく
方向・世界平和ビジョ
ンによるメリット/リ
スク。
 もし前者を選択する
ならば、日本国内での
テロを覚悟
し、例えば
ペットボト
ルも、その中に燃料を
入れ電車や人口密集
場で付け火するテロの
恐れがあるとして規制
するなど、規制・監視
社会、疑心暗鬼の甘受
も必要となりましょ
う。
 日本本来の和の心と
は、他者の痛み、正義
への希求に心を寄せ、
共に争いの芽を摘み、
安定、豊かさを高めて
いく方向であり、互尊
共歩こそが世界を本質
的平和へと進め、日本
人が安心して幸福に暮
らしていける道と考え
ます。
 今こそ国民主権が問
われる時。必要な政治
家を民が推し上げてい
くことこそが、国の行
く末を決める鍵になる
ものと思います。

(奥州市 和文化プロ
デューサー 48歳)




岩手日報 日報論壇 平成27年2月17日

「和の心」で世界平和へ   長根 英樹

 今、日本は、国際的なテロ、反感感情のリスクにさらされている
状況と思います。過激派「イスラム国」の人質となり「殺害」された
湯川さん、後藤さんの例はその象徴です。
 安倍政権は、テロ組織と交渉しない、テロ組織の意図を忖度
しないとのことで、問答無用で窓口を閉ざす姿勢であり、今後は
国外に限らず国内での無差別テロのリスクが高まっている状況
と言えましょう。
 アラブ世界においては、昨年のイスラエルによるパレスチナ・
ガザへの無差別ミサイル攻撃など民間非戦闘員も含めた大量
虐殺を深刻に捉えており、西欧諸国においてもこれに対する
批判が大きい状況です。世界がこうした動きに対する日本の
見解、世界平和への立場を注視している状況と言えます。
 そうした中、日本、安倍自公政権は、武器輸出原則の緩和を
一層進めています。安倍首相はイスラエルを訪問し、同国首相
とのツーショット会見まで開きましたが「首相自らが武器関連
企業を率いて訪問した」との批判もあります。
 従来の国是、日本のあり方の根本転換が進んでいる状況であり、
これにより日本を「十字軍」と見なす捉え方は「イスラム国」、
アラブの民に限らず、西欧にも広がっている状況です。
 今あらためて、国の方向、その選択によるメリットとリスクを
吟味し直すことが重要に思います。一つは、武器商人国家・戦争
屋として覇道連合の中で勝ち組に入れてもらいポジションを得て
いく方向・ビジョンによるメリット/リスク。もう一つは、武器に
頼らず他者の幸福を高めていくことで自分の幸福度や安心感を
高めていく方向・世界平和ビジョンによるメリット/リスク。
 もし前者を選択するならば、日本国内でのテロを覚悟し、
例えばペットボトルも、その中に燃料を入れ電車や人口密集場で
付け火するテロの恐れがあるとして規制するなど、規制・監視
社会、疑心暗鬼の甘受も必要となりましょう。
 日本本来の和の心とは、他者の痛み、正義への希求に心を寄せ、
共に争いの芽を摘み、安定、豊かさを高めていく方向であり、
互尊共歩こそが世界を本質的平和へと進め、日本人が安心して
幸福に暮らしていける道と考えます。
 今こそ国民主権が問われる時。必要な政治家を民が推し上げて
いくことこそが、国の行く末を決める鍵になるものと思います。

(奥州市 和文化プロデューサー 48歳)



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