美しいキモノ 2000年冬(194)号 アシェット婦人画報社 P106
男の KIMNO フリースタイル
発想を転換して自由に着こなす
襦袢の代わりにシャツやセーターを着たり、羽織や袴をおしゃ
れにアレンジしたり、と自分流のきものライフを楽しむ方々に、
「KIMONO・フリースタイル」の醍醐味を語っていただきました
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「凛」とした着姿が目標
素材にもこだわって独自のおしゃれを
長根英樹さん(34歳)
インターネットできもの関連のホー
ムページを主宰、きものファンの間で
はちょっとした論客で知られる長根さ
ん。現在は米沢在住ですが、もとは東
京でPR会社に勤めていました。
というわけで古巣の銀座での撮影と
なりました。土地柄おしゃれなビジネ
スマンが行き交う中でも、断然光るダ
ンディなきもの姿。とりわけ印象的な
のがジャケット代わりに着ている長羽
織です。女性の長羽織はときどき目に
しますが、男性の着姿は珍しいので
は? 今回は冬を意識して、ハーフコ
ートのように上からもう一枚はおる、
重ね着を披露してくれました。
米沢の織物に出会ったことできもの
に開眼、その奥深さに見せられた長根
さんは、素材へのこだわりも並々なら
ぬものがあります。良質のものを見分
ける目をもってスタイルを確立する。
こんなところに男の真価が表れます。
アドレスはhttp://www.kimono.gr.jp/
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長羽織と並んで長根さ
ん独特の着こなしなの
が、ズボンタイプの袴に
ブーツ。これは従来の野
袴を長根さん流にアレン
ジしたもの。活動着とし
ての野袴を、お出掛け
着として洗練させたもの。
シャツやアスコットタイ、
ソフトを合わせて、ダン
ディズムを極めた装いに
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発 行 アシェット婦人画報社
発行人 岡本光幸
〒105-0003 東京都港区西新橋2-9-1
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