長根英樹 ネットクラブ
皇位継承と和の心
― 万世一系と君民共治 ―
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No.84 一隅を照らすものは国の宝なり 長根 英樹 さん 
    2006.04.20 10:00:14 返信

 
この言葉から、和の心、和の社会のあり方というものを見て取ることが
出来るものと思います。

明治における政治の一新、五箇条の御誓文には、
「一、官武一途庶民に至るまで、各々其の志を遂げ、
   人心をして倦まざらしめむことを要す。」
との条項があります。

「官僚も武士も庶民も、それぞれの立場で志を遂げ、社会における役割、
 自己の存在意義を実感することにより、人々の心がよどんで腐って
 しまわないようにすることが重要である。」
との意味合いと捉えます。

また、明治天皇はこの際以下の様な御言葉も残されています。
「今般朝政一新ノ時ニ膺リ天下億兆一人モ其處ヲ得サル時ハ
 皆朕力罪ナレハ……」

「今回の政治の一新に当たって、世の万人の中、一人たりとも
 “所を得ない”ようなことがあれば、それは全て自分の罪で
 ある……」
との意味合いと捉えます。

こうした言葉、方針から、福祉施策、弱者救済という発想ではなく、
もっとポジティブな発想、真に豊かな社会のあり方とは… という
発想からの大きな理念を感じるところです。
社会を共にする全ての人が、それぞれの立場で役割を発揮して
社会にコミットできる状態。それこそが、社会総体としての質、
創造、社会運営の質を高め、同時に人心を腐らせることなく、
無用な犯罪、混乱を招かない治世である、との考え。
自助、互助、公助のバランスを最適化させ、「もらったもの勝ち」
といった様な福祉、公金支出の増大を抑え、前向きに税金を使える
様になるあり方である、との考えです。

こうした、自分本位ではなく、互助、他者との関係性、社会総体
としての豊かさ向上を考える「社会の幸せ観」「豊かさ観」があり、
尚かつ、上に立つものが、高度な思いやりと無私の心、「仁」を
大切にして治世に取り組むことによって、和の社会は、まさに
なごやかに運営されていくのだと考えます。

皇位を私物と捉えず、ご先祖様達からの預かりものと捉えて、
無私の心と皇統に属するものの互助により受け継いでいくという
万世一系の皇位継承の伝統は、まさに和の心の粋であり、
今後どの様に和の心を活かしていくかという社会のあり方に
関わる問題であると考えます。


食に困らない状況であれば、上記の様に、「志を遂げ」「所を得」
ということが重要になりますが、衣食住の根本にも困る状況が
あるならば、当然ながら同じ理念、発想によって、全ての人が
基礎的な暮らしの安全、安心を確保出来る社会、世の中にして
いくことが、真の豊かさを高めていく方法になるものと思います。

こうした意味で、和の心による国の建て直しを成し遂げることが
出来たのなら、同じ理念に基づいて、世界の平和、安心のために、
和の心による世界づくりが可能になるものと考えます。
またそれは、先人から和の心を受け継ぐ、我々日本人の責務でも
あると考えるところです。

「八紘一宇」という理念は、まさにそうした世界全体で和の社会を
築いていこうとする大和のビジョンであったと思います。


和の心による国づくりに関しては、以下の論文をご参照いただければ
と思います。

■ 「日本国憲法と武士道精神」 〜 和の心による国づくり 2004.01.06
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/26_title_msg.html

■ 小沢一郎政治塾2月課題「私の施政方針演説」 2001.02.26
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/10_title_msg.html

              ◇

※ron−ronさんのブログ「ブログランキング(ブログ紹介)」
 にて、和の心、皇位継承に関して交流をしております。
 ご参考まで。

   


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   :2005年10月 7日   更 :2005年10月 7日