|
秋篠宮妃殿下のご懐妊の報に接し、心よりお祝いを申し上げます。
◇
皇室典範の改変に関しては、その議論の進め方や安易な結論の出し方、
法案提出のあり方に、「拙速」との批判が高まっているところですが、
それ以前の問題として、最も望むべき、妃殿下のご懐妊、親王殿下の
ご誕生を待たずして(先走り過ぎ)の改変手続きの愚かしさが、今回の
報により露呈したものと思います。
(私は、昨年の論文においても、まず妃殿下方のご懐妊、ご出産を
静かに心待ちにするのが本来の在り様との考えを述べておりました。
>【現在の皇位継承論議の問題点】
>現在皇室には、今年四十歳になられる秋篠宮殿下より年若の男子皇族がいらっしゃらず、
>確かに万世一系の男系継承が難しくなってきている状況があるものと思います。
>しかしながら、皇太子妃殿下、秋篠宮妃殿下ともに年齢的にご懐妊、ご出産される可能
>性の十分にある状況であり、医学の進歩もありますので、今は両妃殿下のご懐妊、親王
>殿下の誕生を静かに心待ちにするのが本来の在り様と考えます。
>今後、一人とはいわず、二人、三人と親王殿下の誕生を期待し、その親王殿下方にお若
>い内にご結婚いただき、次代の子孫をおつくりいただく中で、安定的な男系男子による
>皇位継承の基盤をおつくりいただくのが理想と考えます。)
秋にお生まれになられるお子様が男子であった場合、その親王殿下は
継承順位1位の皇太子殿下、2位の秋篠宮殿下に次いで継承順位3位
のお立場になられます。
まさに次の次の世代の継承者のご誕生となります。
まだ、今回お生まれになられるお子様の性別がはっきりとした段階では
ありませんが、今後の親王殿下(男子)誕生の可能性が明確になった以上、
現在の方向で法案を進め、皇室典範を改変することは、こうした伝統に
則した継承者よりも上位に敬宮殿下を位置づけることとなり、何を目的
とした改変なのか、国民に不信を抱かせることとなります。
次の世代の後継者がいないことを理由にした皇室典範改変の議論でしたが、
その前提の危うさ、時機の先走りが明確になった以上、今国会での法案
提出、むやみに急いでの議論は厳に慎むべきであると思います。
今回、まさに天の声、思し召しを実感した次第です。 |
|