座繰引き(ざぐりびき)による生糸を精練/染色し、
強い撚りを掛けた糸を用いて透き間を表した粋紗(すいしゃ)。
強い撚りによる張り、シャリ感が夏の涼感を醸します。
透け味が強くありませんので、単衣の時季も含め着用が可能です。
「座繰(ざぐり)手法」:繭を鍋で煮て、ほぐれてきた所を数個分まとめ
手引きによって糸取りをする方法−
によって引かれた生糸は、機械引きと違って所々に不均一な点ありますが、
過度な張力がかかっていない分、糸に弾力があり丈夫で独特の味があります。
座繰糸はその手間からなかなか入手困難ですが、次代に伝えていきたい
味わいのある素材です。
盛夏/単衣。