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私は、皇室の出自は男系一系で守られるべきだし、宮中祭祀などの伝統行事も守って欲しいと思います。
しかし、多くの男系派が旧宮家の養子復籍で全ては解決だという安易な考えには納得できないのです。
なぜなら、今回の問題は、象徴天皇制それ自体、あるいは明治以降の立憲君主制自体に問題があるように思うのです。
だから、男系派の人がいくら啓蒙活動をしたところで、大部分の国民には直接関係ない皇室のことなど興味なく、男系派が口やかましく吠えたところで、大部分の国民はワイドショーの中の皇室でしかないのですよ。
結局、皇室が伝統を守っていこうと思えば、伝統的な宗教法人や歌舞伎役者の世界と同じで、自分たちの運営で、限られた世界の中での非民主主義的な手法でしか守っていけないものなのです。
1億2千万人もの国民の象徴として、何の自主決定権も無く、ひたすら国会の命に従うだけでは、もはや伝統を守ることなど無理なのですよ。
そのへんのことを、長根さんらは、どう思っていらっしゃるのでしょうか?
だいたい、華族制度も廃止された孤独な中で、あの狭い皇居の中で、あらゆる自由が制限されている上にプライバシーも無い生活を、ある一家が世襲制で続けていくこと自体、土台無理な話ですよ。 |
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