長根英樹 ネットクラブ
皇位継承と和の心
― 万世一系と君民共治 ―
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No.43 陛下のお言葉をよく噛みしめて 長根 英樹 さん 
    2005.12.12 10:37:08 返信

 
Qさん、この掲示板では、伝聞、コピー(&ペースト)等も含めて、
陛下や皇族方のお言葉、お考えを創作したり、ゆがめる様な投稿は
厳に控えて下さい。

意義ある情報紹介と考える場合は、その情報に対する自身の評価も
含めて紹介し、立場を明確にしてご参加下さい。

第3者の言をもとに、あたかも真実、あるいは世論であるがのごと
く紹介することは、議論の質を落とすことになると考えています。

               ◇

さて、皇位継承の問題に絡め、陛下のお考えに関して様々な風説が
流れている現状と思います。

例えば、
 ・政府、有識者会議は、陛下のご内意を伺って動いているハズだ
 ・陛下は…
 ・皇后陛下は…
など。

こうした言に惑わされることなく、正式な陛下、皇族方のご発言を
良く噛みしめることが重要と考えます。

具体的に、
皇后陛下は、皇位継承者(皇位継承権を有する皇族方)と配偶者、
家族の関係、立場の違いを以下の様にご発言されています。

>皇后さまは還暦を迎えた94年、「陛下とお二人で新しい風を吹き
>込まれたという意見も聞かれますが?」と問われ、次のように
>答えている。

>「皇室も時代と共に存在し、各時代、伝統を継承しつつも変化し
> つつ、今日に至っていると思います。この変化の尺度を量れる
> のは、皇位の継承に連なる方であり、配偶者や家族であっては
> ならないと考えています」

■ 2004/10/20 朝日新聞朝刊 岩井克己編集委員<日本財団図書館>

               ◇

また、天皇陛下は先の紀宮殿下のご結婚に際して、以下の様にご発
言をされています。

>紀宮さまは文書で、朝の両陛下とのお別れの様子を自ら次のよう
>に述べられた。

>「天皇陛下からは『これからは皇后さまがなさっていらっしゃっ
> たように、慶樹さんはもちろんのこと、慶樹さんに連なる人々
> と慶樹さんの仕事を大切に考えるように。今後、公的な仕事を
> 共にすることはなくなるが、家族の絆は変わらないので、折々
> にいらっしゃい』とおっしゃって下さいました。皇后さまは
> しっかりと抱きしめて下さり、『大丈夫よ』と何度も
> おっしゃって下さいました」

■ 産経Web


一般報道では、陛下の
「折々にいらっしゃい」
という言葉がクローズアップして繰り返し流されていた様に感じま
すが、皇室ジャーナリストであるならば、
「慶樹さんに“連なる人々”」
という言葉にこそ着目して、解説を試みるべきであったろうと考え
るところです。


この“連なる人々”という表現にこそ、陛下のお考えが込められて
いるものと思います。
“連なる人々”とはいかなる意味か。
ご家族、ご親族、諸先輩、友人方などの横の繋がりはもちろんのこ
と、縦の繋がり、過去に遡り先代、先々代と連なる先祖、また将来
に向けては子、孫と連なる子孫達、すなわち「系統」の意味、重さ、
これを大切に考えるご認識を示されたお言葉、表現であったと受け
とめる次第です。

               ◇

また、皇位継承に直接関わるご発言としては、
本年4月25日、ノルウェーご訪問に際しての記者会見でのお言葉
があります。 

>問3
> 各国の王室では,一つの例として,男女平等に王位を継承でき
> る動きが広がるなど,時代とともに変化してきております。今
> 後の皇室を考えていく上で,これまでの欧州の各王室とのご交
> 際の中から参考になることなどがありましたらお聞かせくださ
> い。

>天皇陛下
> 私は日本の皇室については過去の日本を振り返り,私どもがこ
> れまでに経験してきたことを基に,国民と心を共にすることを
> 念頭に置きつつ,望ましい在り方を求めていきたいと思ってい
> ます。

■ 宮内庁サイト

               ◇

様々な言に惑わされることなく、陛下、皇族方のお言葉、ご姿勢を
良く噛みしめることを通じて、それぞれが陛下、皇族方のご真意を
くみ取って行くことが大切と考えます。

   


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   :2005年10月 7日   更 :2005年10月 7日