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現在の皇室は、単に皇位継承者の不足だけが問題なのではなく、
現在の皇室の在り方自体が問題になっているのだと思います。
今回の皇室典範改悪問題だって、小泉首相らに対して
歴史を知らないと批判する人がいますが、
小泉首相らは、あくまでも現在の法律上に乗っ取って動いているだけであり、
現行制度上、こういう事態は起こりうることなのです。
つまり、現行制度自体が問題なのであり、
こういうことが遅かれ早かれ起こるということは
前から分かっていたことでした。
何故、皇室がここまで長く続いたのかというのは諸説あるのでしょうが、
現在の皇室制度では、そういう長く続いてきた基盤のようなものが
完全に破壊されて存在しません。
その一つとしては、皇室の藩屏たる貴族制度の廃止であり、
貴族制度によって、皇室に理解がある強固な一族が皇室の周囲を守っていたのが、
今やそのようなものは無く、皇室の配偶者になる人物は
皇室とは縁の少ない者であり、彼らには皇室とは異なる利権がついていたりして
皇室の中身に外部の人間が簡単に介入してしまう事態を招いてしまいました。
宮内庁の役人にしても他省からの出向組みで、皇室に対する理解があるとは言えません。
当然、そのような人たちの中には、邪教的な某宗教団体の人間だって居るでしょう。
そのような事態に関して、皇室は何も抵抗出来ないのです。
戦後の皇室は、何とか形だけでも続けていこうとして
身包み剥がされても、何とか誤魔化しながら続けて来たのでしょうが、
最早、誤魔化しが効かなくなったのでしょう。
皇室の在り方について、どうしたら良いかは多様な意見があるのでしょうが、
一番簡単なのは、元に戻すということでしょう。
戦前の旧皇室典範の復活、あるいは、
明治維新前夜までの皇室の在り方まで遡れば、
うまく解決するのだと思います。 |
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