|
時代や環境は常に変化をしています。
そうした変化の中で、「何を変え、何を変えないで来たのか」。
先人の営み、その蓄積の中で、伝統がいかに成熟されてきたのか。
そうした歴史の重み、歴史の想いに心をいたすことが重要であり、
それが保守=伝統尊重の姿勢になるものと考えます。
それ故に、男系か女系か、女性天皇と女系天皇の違い、Y染色体や
血筋、血統などといった表層的な議論ではなく、文化論としての
議論が重要になるものと考えます。
従来の伝統、万世一系、男系継承、系統優先の継承には、どの様な
理由と文化的な意味があったのか。
また、女性・女系、直系優先の継承には、どの様な文化的な意味
合いがあるのか。
それが、日本の文化、精神、道徳、社会のあり方と、どの様な形で
関連していたのか。
今後、伝統を変えることで、どの様な変化が想定されるのか。
こうした点について、皇位継承の伝統の文化的な意味について、
どの様にお考えでしょうか。
日本の文化、精神性、社会や国のあり方と、天皇のあり方、皇位
継承のあり方と、関連がないとお考えでしょうか。
男系から女系へ、系統優先から直系優先へ変えても、今後の日本の
あり方、自分たちの暮らしに変化はないとお考えでしょうか。
私は、政治の役割を非常に重く捉えると共に、大きな期待を寄せる
立場です。
それ故に、政治の現状に厳しい視線を送ると共に、政治による変化、
将来の展望を肯定的に捉える立場です。
現状を前提とした大衆迎合ではなく、政治家の責任感、志を背景と
した「感化力」の大きさを信じる立場です。
文化論としての皇位継承論議を提唱する立場で、議論のきっかけ、
土台としてまとめたのが以下の書となります。
あらためてご一読をいただきたく、ご案内いたします。
◇
天皇陛下と日本
「皇位継承と和の心 ― 天皇の子が天皇とならない理由」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/mess/book001/
はじめに
序章 皇位継承の伝統と和の心――天皇陛下と日本
第一章 和の国、和の心――天皇陛下と日本
第二章 系統継承と直系継承――王位・皇位の世襲分類
第三章 系統継承における女性天皇の存在
第4章 帝王学――日々の心構えとその積み重ねの尊さ、廃太子による牽制
第五章 天皇、憲法、政治――今後の皇室、天皇と国民、国会、内閣との関係
第六章 陛下のお言葉をよく噛みしめて
第七章 参考――和の心
あとがき |
|