真綿紬糸（※）の柔らかさと、撚糸使いによるさらりとした地風を絶妙に調和させた真綿御召（まわたおめし）着尺。

　強い撚り（御召撚り）を掛けた真綿紬糸を緯糸（よこいと）に用い織り上げ、整理工程で湯もみにより 細かいシボを出しサラリとした地風を表現しました。
　単衣の時季にお薦めの一枚です。

　袷／単衣。疋もの。

※真綿紬糸（まわたつむぎいと）：直接の糸引きが困難な
　くず繭（蛾が繭を突き破り出た後の出殻繭、玉繭等）を
　煮て引き伸ばしフェルト状にした真綿から紡いだ糸。
　手で紡いだ糸は、過度の張力がかからず程良く空気を含
　み独特のふっくらとした味わいを出す。