「男のきもの」 米沢日報連載 

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シリーズ 再発見 米沢織 
きもの
の魅力

 2. ― 寛(くつろ)ぎの解放感、夏の着流しスタイル  1997/7/20

  
紫陽花の彩やさしい「笹野観音」にて 
1997/7/14 撮影 

長着 鈴源織「座繰粋紗」    
     (ざぐりすいしゃ) 
角帯 鈴源織「松風」      
     (しょうふう)   

 休日、アフターファイブ 
の寛(くつろ)ぎの装いと 
して、夏の着流しスタイル 
をご提案致します。 
 夏のきものは、裏地の無 
い単衣(ひとえ)仕立てで、 
あらたまった席以外では羽 
織も必要ありませんので、 
     揃えやすく入門 
     用には最適です。 
      男性は左右そ 
     れぞれに足を通 
     すパンツタイプ 
     のものしか身に 
     付けませんので、 
     巻スカートの様 
     な股割れのない 
     きものには新鮮 
     な解放感を感じ 
     る事と存じます。 

 武士の装い、外出着と 
しての袴スタイルに対し、 
袴を付けない着流しは、 
粋な町衆の縛られない自 
由人としての装いです。 
 ビジネスを離れた寛ぎ 
の装いとしてのきもの。 
 普段は気恥ずかしい帽 
子もきもの姿には自然に 
馴染みます。 
 足元を抜ける心地良い 
風に個としての解放感を 
感ぜられるオフの装い、 
着流しスタイルで北国の 
短い夏を楽しんでいただ 
きたくたく存じます。 

鈴源織物有限会社 
社長付 長根英樹 


   「米沢日報」連載特集のご紹介です。

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