「男のきもの」 米沢日報連載 

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シリーズ 再発見 米沢織 
きもの
の魅力

 3. ― 夏の礼装一揃い、捩(もじ)り織物  1997/8/31

  
上杉記念館にて 
1997/8/23 撮影 

羽織 鈴源織「葵」    
     (あおい)    
長着 鈴源織「座繰粋紗」 
     (ざぐりすいしゃ)
袴  鈴源織「横絽紋袴」 
     (よころもんばかま)
角帯 鈴源織「米鷹角帯」 
     (よねたかかくおび)

 夏のきもの、礼装は、凛 
と気持ちを引き締め、透け 
る生地風合いが見た目にも 
清々しいものです。 
 この透ける織物は、高度 
な技術を必要とし、その需 
要と共に今では非常に数少 
なくなりました。“織技の 
     産地”米沢なら 
     ではの織物とも 
     いえます。 
      経(たて)糸と 
     緯(よこ)糸の交 
     差の際に、ひね 
     りを加える事で 
     透き間を表すも 
     ので、捩(もじ) 
     り織物、または 
     搦(から)み織物 
     と呼ばれます。 

 夏の透ける素材には、 
透きの多い順に羅(ら) (しゃ)、絽(ろ)の3種、 
他に糸のひねり(捩り) 
はなく、強い撚(よ)りに 
よって透きを表した粋紗 
(すいしゃ)があります。 
 羽織には、捩りの連続 
により全体に透きの多い 
紗を、長着(きもの)には、 
透きの控えめな粋紗を、 
袴には、一定間隔毎に透 
きが並ぶ絽をコーディネ 
イトした素材合せ。 
 爽やかな白の長着を、 
黒羽織で引き締めたセミ 
フォーマルの一揃いです。 

鈴源織物有限会社 
社長付 長根英樹 
http://www.ifnet.or.jp/~suzugen/ 


   「米沢日報」連載特集のご紹介です。

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