「男のきもの」 きもの四季暦 スタイル 005
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   スタイル 005 ― 「雪道の装い−角袖+襲着+野袴+長靴」

  
   角袖コートスタイル

  
   襲(かさね)
  半襦袢+長襦袢+襲下着+長着

  
   野袴+長靴

 角袖  鈴源織
  「綾織角袖(あやおりかくそで)
 羽織  参考品 洋服ウール地
 長着  参考品 洋服ウール地
 角帯  鈴源織
  「錦繍角帯(きんしゅう かくおび)
 野袴  鈴源織
  「駒上袴(こまじょうばかま)」

 冬の雪道、きものの雪仕度で暖
かく、安全にきものスタイルを楽
しんでいだきたく存じます。

 まずは上に羽織るコート。
 男性の和装コートには、とんび
−インバネススタイル
、道行衿の
長コートなどがありますが、一般
的には今回ご紹介する角袖タイプ
が馴染み深い事と存じます。
 洋装のシングルコート(ステン
カラーコート)と同じ様なスタイ
ルで、袖部分のみが角型のきもの
袖となります。
 オーソドックスで合わせ易いス
タイルのコートです。
 真綿紬糸を用い、綾織(あやお
り)で地紋を表ししっかり織り込
んだ、寒い冬でも安心の防寒性を
備えるコート地です。


 羽織、長着は洋装ウールの幅広
スーツ地を仕立てたもので暖かく、
和装ウール地よりもバリエーショ
ン豊富で、個性あるお洒落を楽し
むことが出来る冬の普段着にお勧
めのきものです。

 羽織は丈を長く長羽織とし、長
着の下には軽くて滑らかな大島紬
を下着として襲着(かさねぎ)を
していますので、重なった部分に
空気を含み保温性も高い装いです。
 また、肌着の上に半襦袢を着て
から長襦袢を重ねていますので、
衿が重なり暖かく、重厚感を演出
できると共に、衿合せのコーディ
ネイトの楽しみも広がります。
 直接肌に付く半襦袢に化繊の半
襟を用いると洗濯機での洗濯も容
易で、長襦袢の手入れも楽になり
ます。


 足元は少しの雪なら、爪先にカ
バーを付け、歯にスパイクゴムを
張った雪下駄もありますが、本格
的な雪にはやはり長靴が安心です。

 袴の前襞(ひだ)を残しつつマン
ボズボンの様に裾を絞った野袴(の
ばかま)を合わせれば、きものでも
ブーツや長靴も履け、足元安心です。


 冬の雪道、雨で足許が悪い日も、
コートにズボン風袴でブーツ、長
靴を合わせ、きもの姿を楽しんで
いただきたくご案内申し上げます。


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    アクセス数         更 :1998年 4月 1日