長根英樹 ネットクラブ
皇位継承と和の心
― 万世一系と君民共治 ―
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皇位継承と和の心
 天皇の子が
 天皇とならない理由

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[43] 長根 英樹 さん 陛下のお言葉をよく噛みしめて 2005.12.12 10:37:08 返信
 
Qさん、この掲示板では、伝聞、コピー(&ペースト)等も含めて、
陛下や皇族方のお言葉、お考えを創作したり、ゆがめる様な投稿は
厳に控えて下さい。

意義ある情報紹介と考える場合は、その情報に対する自身の評価も
含めて紹介し、立場を明確にしてご参加下さい。

第3者の言をもとに、あたかも真実、あるいは世論であるがのごと
く紹介することは、議論の質を落とすことになると考えています。

               ◇

さて、皇位継承の問題に絡め、陛下のお考えに関して様々な風説が
流れている現状と思います。

例えば、
 ・政府、有識者会議は、陛下のご内意を伺って動いているハズだ
 ・陛下は…
 ・皇后陛下は…
など。

こうした言に惑わされることなく、正式な陛下、皇族方のご発言を
良く噛みしめることが重要と考えます。

具体的に、
皇后陛下は、皇位継承者(皇位継承権を有する皇族方)と配偶者、
家族の関係、立場の違いを以下の様にご発言されています。

>皇后さまは還暦を迎えた94年、「陛下とお二人で新しい風を吹き
>込まれたという意見も聞かれますが?」と問われ、次のように
>答えている。

>「皇室も時代と共に存在し、各時代、伝統を継承しつつも変化し
> つつ、今日に至っていると思います。この変化の尺度を量れる
> のは、皇位の継承に連なる方であり、配偶者や家族であっては
> ならないと考えています」

■ 2004/10/20 朝日新聞朝刊 岩井克己編集委員<日本財団図書館>

               ◇

また、天皇陛下は先の紀宮殿下のご結婚に際して、以下の様にご発
言をされています。

>紀宮さまは文書で、朝の両陛下とのお別れの様子を自ら次のよう
>に述べられた。

>「天皇陛下からは『これからは皇后さまがなさっていらっしゃっ
> たように、慶樹さんはもちろんのこと、慶樹さんに連なる人々
> と慶樹さんの仕事を大切に考えるように。今後、公的な仕事を
> 共にすることはなくなるが、家族の絆は変わらないので、折々
> にいらっしゃい』とおっしゃって下さいました。皇后さまは
> しっかりと抱きしめて下さり、『大丈夫よ』と何度も
> おっしゃって下さいました」

■ 産経Web


一般報道では、陛下の
「折々にいらっしゃい」
という言葉がクローズアップして繰り返し流されていた様に感じま
すが、皇室ジャーナリストであるならば、
「慶樹さんに“連なる人々”」
という言葉にこそ着目して、解説を試みるべきであったろうと考え
るところです。


この“連なる人々”という表現にこそ、陛下のお考えが込められて
いるものと思います。
“連なる人々”とはいかなる意味か。
ご家族、ご親族、諸先輩、友人方などの横の繋がりはもちろんのこ
と、縦の繋がり、過去に遡り先代、先々代と連なる先祖、また将来
に向けては子、孫と連なる子孫達、すなわち「系統」の意味、重さ、
これを大切に考えるご認識を示されたお言葉、表現であったと受け
とめる次第です。

               ◇

また、皇位継承に直接関わるご発言としては、
本年4月25日、ノルウェーご訪問に際しての記者会見でのお言葉
があります。 

>問3
> 各国の王室では,一つの例として,男女平等に王位を継承でき
> る動きが広がるなど,時代とともに変化してきております。今
> 後の皇室を考えていく上で,これまでの欧州の各王室とのご交
> 際の中から参考になることなどがありましたらお聞かせくださ
> い。

>天皇陛下
> 私は日本の皇室については過去の日本を振り返り,私どもがこ
> れまでに経験してきたことを基に,国民と心を共にすることを
> 念頭に置きつつ,望ましい在り方を求めていきたいと思ってい
> ます。

■ 宮内庁サイト

               ◇

様々な言に惑わされることなく、陛下、皇族方のお言葉、ご姿勢を
良く噛みしめることを通じて、それぞれが陛下、皇族方のご真意を
くみ取って行くことが大切と考えます。

   
[42] さん 緊急事態!いま女系派が狙っているのは男系派の分断。その準備を着々としている。 2005.12.12 09:16:28 返信
 
こういうソースを発見しました!
とにかく、危険なことを裏で進行している模様です!



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503 :本当にあった怖い名無し :2005/12/11(日) 14:58:58 ID:QlMsk3Il0

実はね、いま女系派が狙っているのは男系派の分断。
その準備を着々としている。

その一番の一手が、美智子皇后陛下が女系を容認しているとの噂をリークすること。

まぁ、美智子皇后陛下は男系が大切だと頭で分かっていても心がついていかないのだろうね。
そのことをぼやきとして話したところを緒方貞子などのキリスト教徒・創価同盟に付けいれられてしまった。

これからは明治以降の今上陛下の系譜を守るのか、宮家復活で天皇家としての威信を保つのか。
そのふたつで、男系派を分断するための工作が進められている。

年明けに各雑誌でリークされていくから楽しみにしておいてね。
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[41] 長根 英樹 さん 12.10 オフ会に寄せるメッセージ&女帝論議 2005.12.11 11:02:20 返信
 
12.10 橿原神宮オフ会に寄せるメッセージ
 &彦十郎さんとの議論(メール交換)の様子
No.36No.37 のメッセージ参照)




■ 12.10 橿原神宮オフ会に寄せるメッセージ

                                                
 米沢の長根英樹です。

 皇位継承の問題に関して、国のあり方を憂い、国の建て直しに役割を果たし
 たいとこのオフ会にお集まりのみなさんの想い、行動に敬意を表します。
 また、会合を呼びかけ、幹事役としてご尽力をされた彦十郎さんに敬意を表
 します。

 伝統を守る想いに関しまして、みなさんそれぞれにお考えをお持ちで、一致
 出来る点、出来ない点があるかも知れません。
 いわゆる女系継承、すなわち母子間の皇位相続を認めないという点は共通と
 思いますが、女性天皇の捉え方には異論があるものと思います。

 私は系統継承、男系男子継承の伝統を尊重し、男系女子の即位は考えない立
 場です。
 幹事役の彦十郎さんとは立場を別にするのですが、今回、そうした考え方、
 立場の違いを了解した上で、オフ会に寄せるメッセージということでお話を
 いただきました。
 そういうことであるならば、私の方も、単なるエール交換や形式的な挨拶と
 いうことではなく、想いを正直に熱くぶつける形でメッセージを送らせてい
 ただきたいと思い、お話を受けさせていただいた次第です。

 議論の詳細は別途ホームページ等で紹介させていただきたいと思いますが、
 彦十郎さんとは互いに真剣に想い、考えをぶつけ合い、議論をさせていただ
 きました。
 まだまだ議論が尽くされたとは思っておりませんが、今後みなさんで議論を
 進めていただく際のヒント、たたき台としてご覧いただくことは出来るので
 はないかと思っております。
 こうした議論の過程も含めまして、オフ会に寄せるメッセージ、私からの想
 いとしてお送りさせていただきたいと存じます。

 今後とも継続的にこの問題に関わっていく意味で、是非彦十郎さんとの議論
 の様子をご覧いただき、また今日の会合を縁としてみなさん方で議論、交流
 の和を広げていっていただきたいと思います。
 私のサイトにも「皇位継承と和の心」というテーマで掲示板を用意しており
 ますので、こちらもご活用いただきたく。


 また、私は皇室問題の専門家でもなく、歴史の専門家でもない立場ですが、
 衣食住の衣という実生活に根ざした身近な形で和の心を見つめ直す「きもの
 を通じた温故知新」により和文化、天皇陛下と日本について考えを深めて参
 りました。
 単に皇位継承の問題にとどまらず、今後国のあり方、和の心のあり方を考え、
 国の建て直しを進めていく意味において、精神、文化の問題は非常に大きな
 テーマになってくるものと思います。

 先人達は、和の心、和の文化を学校や教科書の中で培ってきた訳ではありま
 せん。
 もっと日常生活に根ざした、和の衣、和の食、和の住、和の節句、行事風習
 などを通じて、身近な形で自然に体得をしてきたものと思います。

 こうした方法論は現代においても重要であり、スーツ&ネクタイで読む「武
 士道」と袴形(はかまなり)で読む「武士道」とでは自ずと理解も違って来
 るものと思います。
 私自身、自ら和の服きものを身につけることによって、きものに込められた
 自己抑制的な美学、和の心、和の価値観に目覚めた経験を持ちます。

 日本の伝統、文化を大切に思いオフ会に集ったみなさんにも、是非きものを、
 特に袴をお召しになる機会をつくっていただきたいと存じます。


 オフ会がみなさんにとって有意義なものとなりますよう、またオフ会を通じ
 て和が広がっていきますことをお祈りしつつ、私からのメッセージとさせて
 いただきます。

                  米沢市 きもの和文化プロデューサー
                              長根 英樹


  【ご参考】 「スロークロージング」〜 きものを通じた温故知新         
 





■ 彦十郎さんとの議論(メール交換)の様子


Sat, 3 Dec 2005 14:15:18 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根英樹様
Subject: 皇位継承問題についてのお願い
                                                

長根英樹様

突然のメール失礼致します。

皇室典範改正論議において、安易な「女系」天皇容認・直系第一子優先継承が
強行されようとしていることに強い危機感を覚えている者です。

同様の危機感を抱く人たちがインターネットの掲示板上で、男系継承の維持を
求めるために何かできないかと模索する動きがあり、私が幹事を買って出る形で、
一週間後の今月10日に奈良県橿原市で関西在住者を対象としたオフライン
ミーティング(オフ会)を開くことになりました。

そこで大変不躾で心苦しいお願いなのですが、私たちのオフ会宛てに長根様から
メールによるメッセージをお寄せいただけないでしょうか。

オフ会への参加を表明している人たちは、私自身を含め、今までに政治的な運動
などほとんどしたことも無いような方ばかりです。またこの会合は、いかなる既
存の政治団体、企業、宗教団体をも背景とせず、インターネットでばらばらに書
き込みをしていた個人の集まりでしかありません。

こうした有志に対し、長根様から激励の声をお掛けいただけませんでしょうか。

もしメールをいただけましたら、オフ会の場で披露・朗読させていただきます。

一面識も無い長根様に対し失礼なお願いで赤面の至りですが、
何卒ご検討下さいますようお願い申し上げます。

       オフ会のきっかけとなった掲示板です。
       http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1131636618/

       私の個人ホームページです。
       http://www.angelfire.com/journal2/hikojuro/
       (私個人は「女性天皇は容認、女系天皇に反対」という考えですが、
       オフ会自体は「男系男子厳守」派も含めて「女系反対」の最大公約数
       で一致できる方を対象とした集まりです)


 彦十郎 ◆cJvFWLWQj6(掲示板上での名前です)
 (本名、住所、電話番号等)




Sat, 3 Dec 2005 15:47:15 +0900
From: 長根 英樹
To: 彦十郎(本名)様
Subject: 取り急ぎお礼まで
                                                

彦十郎(本名)様

 この度は オフ会の開催に際しまして「メールメッセージ」の件で
 お声掛けをいただきまして有り難うございます。

 また、オフ会の幹事役もお疲れさまでございます。

 「メールメッセージ」については、あらためて、どの様な形が
 よろしいか考えお返事をさせていただきたいと思います。

 今のところ、オフ会の参加者は何人ぐらいとなっていますでしょうか。
 こうした試みがきっかけとなり、和が広がっていくことになれば良いと
 願っております。

                 ◇
 
 「メールメッセージ」に際して、考えたい点、どうしたものかと
 思っている点としまして、「女性天皇」に関しての捉え方の違いが
 あります。

 論文「和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/27_title_msg.html
 論文「和の心による国づくり」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/26_title_msg.html
 掲示板「皇位継承と和の心」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/mess/nippon/

 をあらためてご覧いただきたいと存じますが、私は「女性天皇」にも
 否定的な立場でおります。

 特に現在の議論では、女性天皇≒敬宮殿下となっており、現在明確に
 位置づけられている秋篠宮殿下を越えて、国民(政治)の側が継承順位を
 皇室(天皇陛下)の目の前で入れ替え、直系優先(わが子かわいさ)の
 継承に変えることを前提とする流れになっているものと思います。

 皇位継承の伝統をどう捉えるか、伝統の文化的な意味をどう捉えるか
 という点が問われるものと思います。
 過去に例があったということを理由に女性天皇を現在に復活させるという
 ことは、明治典範制定の議論、先人の積み重ねを無にするもので、
 明治典範以上の明確な理由、議論がない限り、現在の都合、当世の
 都合による伝統破壊という面で、政府、有識者会議の姿勢となんら
 変わりがないものと思います。
 (過去の女性天皇のお考え、人生も、否定するものになると思います。
  未亡人として即位された方以外の4名は、在位期間中だけでなく
  退位後も独身を通され、生涯独身、お子様無しで過ごされました。
  ある種の「出家」的なお覚悟で即位されたものと考えます。)


 今後の議論の行方(今はY染色体をテーマにした議論、論法が話題に
 なっているようですが)にもよりますが、「メールメッセージ」の際には
 上記のような点も含めてお話をさせていただく形になろうかと思い、
 そうすると場合によってはオフ会の趣旨と反するものとなり、
 幹事役の彦十郎(本名)さんにご迷惑になったり、あるいは会を興醒めさせることに
 なる様でしたら遠慮した方がいいかもしれない。
 などと考えているところです。


 その意味で、果たして私からのメッセージでふさわしいものかどうか、
 今一度彦十郎(本名)さんには論文、掲示板をお読みいただき、ご判断を
 いただきたく思う次第です。

 今回をご縁に、和の心を大切にして国の建て直しを進めていく同志として
 交流をさせていただければ幸いに存じます。


-------------------------------------------
      長 根 英 樹 NAGANE HIDEKI

     http://nagane.kimono.gr.jp/ 

       (住所、電話番号等)
-------------------------------------------




Sat, 3 Dec 2005 22:18:01 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根英樹様
Subject: 返信ありがとうございます
                                                

長根英樹様

早速に大変ご丁寧なご返信を賜りありがとうございます。

長根様が女性天皇にも否定的なお考えをお持ちであることは理解しております。
また、長根様のお立場からすると、私のホームページで「女性天皇」と「女系天皇」
の違いを喧伝し、「女帝には賛成、女系は反対」と述べていることに違和感を覚え
られることもよくわかります。

有識者会議の結論やそれを受けた典範改正案作成の動きが、伝統護持派にとっ
てきわめて厳しい状況であること、そして何より一般国民の世論が「愛子さまが天皇
になって何がいけないの」といった安易な発想で、男系継承の意味さえ知らされぬまま、
「女帝・女系」一括容認へと流れていることに危惧を抱き、そもそも「女性天皇」と
「女系天皇」は違うのだ、ということを一目でわかるようなウェブサイトを作れないものか
と思案した結果が、あの「女性天皇に賛成。女系天皇に反対!」というタイトルになりました。

ですから「女性天皇に賛成。女系天皇に反対!」は、「愛子さまが天皇になって何が
いけないの」という素朴な世論に一石を投じるためのいわば「方便」であって、私自身
も女性天皇に積極的に賛成しているわけではありません。

長根様も 「『天皇の子供が天皇になって、なぜいけない?』という素朴な疑問への解答 」
として、 「系統継承」と「直系継承」 の違いを論点として掘り下げるべき、と説いておられ
ますが、私なりに「天皇の子供が天皇になって、なぜいけない?」という疑問への回答の
入り口として(あくまでも入り口です)、「男系継承という伝統がある」という一点に特化した
主張をするために、あのサイトを作りました。

いささか姑息な方法論と感じられるかも知れませんが、長根様のように男系男子の伝統
を護持すべきと主張される方が男系派の「心柱」としていらっしゃるからこそ、男系派の
裾野を広げるための「搦め手攻め」としてあのような主張を掲載している次第です。

古武道の道歌に、

 分けのぼるふもとの道は多けれどおなじ高嶺の月をみるかな

というものがあります。そうした心持ちでやっております。

ところで、以上は私の個人的な考えであって、今回のオフ会の趣旨とは直接の関係はありません。

私は今回のオフ会においては、「女性天皇容認・女系天皇反対」といった個人的考えは封印して
幹事役に徹するつもりでおりますし、実際にオフ会に来られる方は女性天皇にも否定的な方が
多いと思われ、そういった方向で今後の活動についての意見交換が行われると思います。オフ
会のきっかけとなった掲示板を見ても、長根様のお考えに近い意見が多数を占めております。

そこで、女性・女系天皇反対の代表的論客、「心柱」として、長根様にメッセージをお寄せいただ
けないか、とお願いした次第です。長根様からメッセージをお寄せいただけましたら、心強く思う
ことこそあれ、迷惑や興ざめといったことには決してなりません。

なお、オフ会参加者の人数については、フタをあけるまで判らない、というのが正直なところで
すが、掲示板等で鋭意告知に努めております。

ご多忙のところ、大変あつかましいお願いではありますが、ぜひともご検討下さい。


 彦十郎 ◆cJvFWLWQj6(掲示板上での名前です)
 (本名、住所、電話番号等)




Mon, 5 Dec 2005 18:50:29 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根英樹様
Subject: 返信ありがとうございます
                                                
(上記メールの再送信)





Mon, 5 Dec 2005 22:32:37 +0900
From: 長根 英樹
To: 彦十郎(本名)様
Subject: 「想い」を正直に、熱くぶつける形にて
                                                

彦十郎(本名)様

 メール、確かに受け取っております。
 (12/3 22時過ぎ/12/5 18時過ぎ の2通)

 完全な立場の違いを踏まえた上で、あらためて「メッセージ」に関して
 お話をいただきました件、重く受けとめております。

 せっかくのお話ですので、単なるエール交換、形式的な挨拶、という
 ことではなく、あえて立場の違いを明確にしつつその後の建設的な
 議論を促し期待する様な方向も含めて検討をしているところです。

 どこまでその違いに踏み込むか、といった部分でいささかの躊躇もあり、
 なかなか筆が進まず、お返事が遅れていた次第です。


 「メッセージ」の方法論としては、会合で(全文を)読み上げていただく
 こと(形式)に重きを置くよりも、私の「想い」を正直に、熱くぶつける、
 お伝えする形にさせていただきたいと思っております。

 いざとなれば、こうしたメールのやり取りをそのままご紹介いただく
 形でもよろしいかと思っております。
 (当然ながら、そうした際には、プライバシーに関わる部分:本名、住所
  などは明かさないことと、公開前にお互いが確認して互いの合意の上での
  公開といった点は厳密にステップを踏むことを前提に考えております。)

                  ◇

 あらためて彦十郎(本名)さんのサイトを拝見させていただきましたが、
 やはり現時点での立場の違いは非常に大きいと思っております。

 今回、政府・有識者会議の進め方、結論があまりにひどいものであるため、
 「男系派」という括りの中で「従来派:男系男子派」と「改革派:男系女子
 容認派」が同じくグルーピングされている状況があると思います。

 しかし、もし政府・有識者会議がもう少しまともで(あるいは賢くて)、
 現時点で「女系」にまで踏み込まず、「男系女子の女性天皇(敬宮殿下即位)
 容認」の方向を打ち出していたらどうなったでしょうか。

 今の彦十郎(本名)さんのサイトでの主張からすれば、こうしたものであれば、
 有識者会議OK、認めるということになったのではないでしょうか。

 同じ男系派でも、「従来派:男系男子派」と「改革派:男系女子容認派」は、
 伝統派か改革派かということで真っ向から対立する立場にあるというのが
 本来の位置づけであろうと思います。
 (今はたまたま、「敵の敵は味方」といった状況で同床異夢の共闘をしているに
  すぎない様に思います。)

                  ◇

 各種世論調査の信頼性、意味については議論の余地があるものと思いますが、
 いずれにしても現状では「男系派」はマイナー(少数派)であると思います。
 しかし、週末のオフ企画にしても、伝えていくこと、訴えていくことで
 状況が変わり得るという確信のもとに動いているものと思います。

 私は、その「男系派」の中でも更にマイナーな「男系男子派:伝統派」と
 なりますが、同じ気持ちで、女性天皇容認の男系派の方々にも、女性・女系
 天皇容認派の方々にも考えを伝え、訴えていきたいと思っています。


 論点を整理していくともっと時間が掛かりそうなので、ランダムに問いかけを
 させていただきたいと思いますが、例えば

 ・明治の皇室典範制定によって明文化された「男系男子」の規定、この際の
  先人の議論、決定の重み。
  そしてこの典範を守られてきた明治、大正、昭和、今上陛下、皇族方、
  また国民の営み、歴史、積み重ねについて、女性天皇OKの立場の方
  彦十郎(本名)さんはいかがお考えになりますでしょうか。

 ・男系男子規定の明文化は明治期になりますが、遡ること110年、
  1779年の119代光格天皇の即位において、女性天皇の封印、
  男系男子の確立がなされたものと私は理解をしております。
  先代、118代の後桃園天皇は女子1人を残して崩御されました。
  しかし、この際、残された直系子孫である欣子内親王が天皇として
  即位することはなく、傍系の光格天皇が即位をされました。
  この際の継承を今と比較してどの様にお考えになられますでしょうか。

 ・男系継承はあくまで前提条件、必要条件であり、男系が維持されれば
  皇位継承の伝統が守られる、というものではないと思います。
  平将門も男系子孫でした。平将門がダメで敬宮殿下が○というのは
  どういう理由によるものでしょうか。

 ・政府、有識者会議が批判されるように、先人の議論により導き出された
  明治典範の伝統を変えよう(女性天皇容認)というなら、明治の議論を
  上回る議論が、時間、内容の面で求められると思いますが、男系男子を
  変える合理的な理由とは何でしょうか。
  なぜ、明治期に先人達は、「男系男子」と限定したとお考えでしょうか。

                  ◇
 
 週末のオフ会開催前に間に合わなくても結構ですので、ぜひこうした議論、
 問いに対する女性天皇OKの立場での回答をご検討いただきたいと思います。
 こうした議論を進めていくことこそ、せっかく求められた「メッセージ」を
 活かしていく方向になるのではないかと考えておる次第です。

                  ◇

 また、せっかくですのでもう一点。
 私は今回のオフ会に関して部外者の立場ですので、直接関与する意味合いで
 申し上げるのではございませんが、せっかくの会が盛況で、意義あるものに
 なれば良いなとの考えから、お節介事を申させていただきたく。

 会合を2部構成に分けてご案内しては如何かと存じます。

 会の一番の目的は、顔合わせとざっくばらんな話し合いにあると思います。
 それ以外のところであまり参加者に負担を掛けないような会運営のあり方が
 望ましいのではないかと、お節介ながら思う次第です。

 具体的には神社神殿での参拝です。
 お金も1000円かかる様子。
 これを必須プログラムのようにするのではなく、参拝後の飲み会から参加
 でも良いよと言う誘導が重要ではないかと思います。

 彦十郎(本名)さんは今回、初めての神殿内参拝とのことですが、既に結婚式や
 お宮参り、七五三などで神殿内参拝を経験されている方もいらっしゃると
 思います。
 また、未経験者でも、皇位継承論議には興味あるけど、神社参拝は
 さほど興味ない、強制は違和感を感じるな、という方もいらっしゃるものと
 思います。

 こうした考えに配慮して、神殿内参拝を希望する方と、神殿外での一般
 参拝(五円でも、十円でも好きな様に普通の神社参拝と同様に短時間で)、
 また参拝後の飲み会合流など、参加の仕方にバリエーションをもたせた
 方が参加者も広く募れ、実質的な話の方が進むのではないかと思う
 次第です。

 今回、幹事は彦十郎(本名)さんですので、彦十郎(本名)さんの仕切りでなさっていただく
 会合ですが、「メッセージ」の問題とは別に、同じテーマに関心を持つ
 者として、気になった点をお話しさせていただきました。


 とりあえず、今日はこんなところにて。


-------------------------------------------
      長 根 英 樹 NAGANE HIDEKI

     http://nagane.kimono.gr.jp/ 

       (住所、電話番号等)
-------------------------------------------




Tue, 6 Dec 2005 02:04:50 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根 英樹様
Subject: Re: 「想い」を正直に、熱くぶつける形にて
                                                

長根 英樹様

急かすようなメールを送ってしまい、申し訳ありませんでした。

ご多忙のところ貴重なお時間をいただき恐縮です。
長根様の真摯な想いを、当方も覚悟を持って受け止めさせていただきたいと思います。


>  同じ男系派でも、「従来派:男系男子派」と「改革派:男系女子容認派」は、
>  伝統派か改革派かということで真っ向から対立する立場にあるというのが
>  本来の位置づけであろうと思います。

私は「改革派」ではありません。元来、男系男子厳守派であり、皇太子殿下のご成婚以前
から今日のような事態の現出を危惧し、皇男子様のご誕生を日々熱祷してまいりました。

今でも、皇太子同妃両殿下、秋篠宮同妃両殿下のもとに親王様が誕生されることに
一縷の望みをかけておりますし、もし、親王様ご誕生の暁には、即座に女帝絶対反対・
男系男子厳守を訴えます。男系男子厳守が最善の道であることは論を俟ちません。

では、なぜ今私が女性天皇容認論を展開しているのかと言えば、現皇室に親王様が
ご誕生あらせられない場合、「女系天皇」という、絶対にあってはならない最悪の事態を
回避するためには、女性天皇を容認してでも、旧皇族からの入り婿という形で男系を維持
する以外に方法はない、と考えるからです。

婚姻以外での旧皇族方の皇籍復帰は、現在の政治状況では実現不可能だと思います。
旧皇族からの入り婿についても、法制化は極めて困難だとは思いますが、仮に女帝・女系
容認の典範改定が強行されたとしても、将来女子皇族の配偶者選定の際に一定の考慮を
促す圧力になれば、との望みを繋ぐ意味で主張しているものです。

「女性天皇に賛成。女系天皇に反対!」サイトは、この問題に意識の高くない層を読者として
想定し作成したものであることから、不敬は承知で敢えて軽薄・単純な言い回しを多用しており
ますが、女性天皇に「賛成」という言葉をタイプし、旧皇族からの入り婿を主張することは
断腸の思いであったことをご理解下さい。

長根様の「男系男子維持論」は「最善」の姿を求め、私の「女帝への入り婿論」は「最悪の回避」
を求めているものであり、車の両輪とまでは言わないまでも、決して「真っ向から対立する立場」
にあるとは思っておりません。

>  ・明治の皇室典範制定によって明文化された「男系男子」の規定、この際の
>   先人の議論、決定の重み。
>   そしてこの典範を守られてきた明治、大正、昭和、今上陛下、皇族方、
>   また国民の営み、歴史、積み重ねについて、女性天皇OKの立場の方
>   彦十郎(本名)さんはいかがお考えになりますでしょうか。

明治典範の規定を厳守することが最善の道であることは論を俟ちません。
それを可能にする男系男子皇族が次の次の世代にいらっしゃらないことから、
苦しい選択を迫られているのが現状です。

ひとつの選択肢が女性天皇容認、別の選択肢が旧皇族復帰なのかも知れませんが、ともに
明治典範の規定からはずれていることには変わりありません。明治典範は女性天皇も容認
してはいませんが、臣籍から皇籍への復帰も容認してはいませんから。

>  ・男系男子規定の明文化は明治期になりますが、遡ること110年、
>   1779年の119代光格天皇の即位において、女性天皇の封印、
>   男系男子の確立がなされたものと私は理解をしております。
>   先代、118代の後桃園天皇は女子1人を残して崩御されました。
>   しかし、この際、残された直系子孫である欣子内親王が天皇として
>   即位することはなく、傍系の光格天皇が即位をされました。
>   この際の継承を今と比較してどの様にお考えになられますでしょうか。

これを現在と比較すれば、例えば三笠宮家や高円宮家に皇子様がいらっしゃって、その方が
皇位を践まれる場合に相当すると思います。つまり現典範の規定と何ら変わりません。

現在の状況が厳しいのは、三笠宮家や高円宮家を含めた全皇室に亘って次の次の世代の
男子がいらっしゃらない、つまり閑院宮師仁親王(光格天皇)にあたる方がいらっしゃらない
ことにあります。

>  ・男系継承はあくまで前提条件、必要条件であり、男系が維持されれば
>   皇位継承の伝統が守られる、というものではないと思います。

もちろんその通りです。その前提条件、必要条件さえもが今危機に瀕しているのです。

ですから「最悪の回避」を模索しています。

>   平将門も男系子孫でした。平将門がダメで敬宮殿下が○というのは
>   どういう理由によるものでしょうか。

平将門は臣籍にあり、敬宮殿下は皇籍にあります。高望王が賜姓降下せず、平将門が“将門王”
であれば、皇位継承権はあったでしょう。平将門を引き合いに出すとすれば、敬宮殿下よりもむしろ、
旧皇族の子孫の方々にあたるのではないかと考えます。平将門の登極が不可であるのと同様に、
旧皇族の子孫の方々の登極も不可であろうと考えます。

>  ・政府、有識者会議が批判されるように、先人の議論により導き出された
>   明治典範の伝統を変えよう(女性天皇容認)というなら、明治の議論を
>   上回る議論が、時間、内容の面で求められると思いますが、男系男子を
>   変える合理的な理由とは何でしょうか。

男系男子を変えなければならないとすれば、その合理的な理由は唯一つしかありません。

男系男子が皇室にご誕生あらせられないことです。その理由がなくなれば、つまり親王様
がご誕生になれば、私は即座に女帝絶対反対・男系男子絶対厳守を訴えます。

>   なぜ、明治期に先人達は、「男系男子」と限定したとお考えでしょうか。

様々な書物に、「軍の統帥者として男帝がふさわしいと考えられたから」等色々な解釈、説明が
されていますが、私は、それまでの伝統的不文律を明文化したもの、という説明で充分だと思っています。

>  週末のオフ会開催前に間に合わなくても結構ですので、ぜひこうした議論、
>  問いに対する女性天皇OKの立場での回答をご検討いただきたいと思います。
>  こうした議論を進めていくことこそ、せっかく求められた「メッセージ」を
>  活かしていく方向になるのではないかと考えておる次第です。

私自身、心から「女性天皇OK」と思っているわけではなく、「女系天皇」という絶対にあって
はならない事態を回避するための方策としてのみ考えておりますので、一般的な女性天皇
容認論からのお答えにはなっていないかも知れません。少なくとも「愛子さまが天皇になれ
ないなんておかしい」とか「男女同権の時代なのだから」といった発想は露ほども持ち合わ
せていない事を申し添えます。

>  具体的には神社神殿での参拝です。
>  お金も1000円かかる様子。
>  これを必須プログラムのようにするのではなく、参拝後の飲み会から参加
>  でも良いよと言う誘導が重要ではないかと思います。

ご助言ありがとうございます。

橿原神宮は「神武天皇建国神話の地」ということで、最初のオフ会にふさわしいかと思ったのですが、
少し参加し辛い場所だったかなとは思っておりました。元のスレッドでそのような呼びかけもしてみます。


 彦十郎 ◆cJvFWLWQj6(掲示板上での名前です)
 (本名、住所、電話番号等)




Tue, 6 Dec 2005 09:33:24 +0900
From: 長根 英樹
To: 彦十郎(本名)様
Subject: このやり取りをページにて
                                                

彦十郎(本名)様

 「メッセージ」の紹介方法に関して。

 オフ会合会場での読み上げの他、今までのメールでのやり取りを
 紹介するページを作っていただき、(現場ではプリントアウトした
 ものを紹介、興味ある人が回し読みする等)そちらのページを
 ご覧いただく形をご検討いただきたく。

 今までのメールだけでも、ずいぶん中身の濃いお話が出来たものと
 思いますし、お互いの気持ち、立場、姿勢が伝わるものになると思います。

 オフ会レポートページを別ページに作り、そのページにて
 「メッセージ」も紹介する形ですと、会合に興味があっても
 遠くの人や予定のあった方で参加できなかった人たちにも
 会合の様子、また会合に寄せる気持ちというものが伝わるものと
 思います。

 私の方は、住所、電話番号等の情報を除いた形であれば構いません。
 ほぼ全文紹介にするか、主要部の抜粋にするか、その抜粋の仕方等
 に関してはあらためて相談、確認し合えればと思います。


 議論の続き、お返事については、またあらためまして。取り急ぎ。


-------------------------------------------
      長 根 英 樹 NAGANE HIDEKI

     http://nagane.kimono.gr.jp/ 

       (住所、電話番号等)
-------------------------------------------




Tue, 6 Dec 2005 13:11:15 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根 英樹様
Subject: Re: このやり取りをページにて
                                                

長根 英樹様

>  オフ会合会場での読み上げの他、今までのメールでのやり取りを
>  紹介するページを作っていただき、(現場ではプリントアウトした
>  ものを紹介、興味ある人が回し読みする等)そちらのページを
>  ご覧いただく形をご検討いただきたく。

>  今までのメールだけでも、ずいぶん中身の濃いお話が出来たものと
>  思いますし、お互いの気持ち、立場、姿勢が伝わるものになると思います。

>  オフ会レポートページを別ページに作り、そのページにて
>  「メッセージ」も紹介する形ですと、会合に興味があっても
>  遠くの人や予定のあった方で参加できなかった人たちにも
>  会合の様子、また会合に寄せる気持ちというものが伝わるものと
>  思います。

了解いたしました。

オフ会レポートページは作る心積もりをしておりましたので、メールのやり取りも
含めて公開させていただきたいと思います。

私の方も、本名・住所等を省いた形であれば公開に問題はありません。
ホームページ上であれば、長文であってもほぼ全文の掲載が可能かと思います。

  彦十郎(本名)




Tue, 6 Dec 2005 18:21:48 +0900
From: 長根 英樹
To: 彦十郎(本名)様
Subject: 伝統の意味、優先順位
                                                

彦十郎(本名)様


>私の方も、本名・住所等を省いた形であれば公開に問題はありません。
>ホームページ上であれば、長文であってもほぼ全文の掲載が可能かと思います。

 了解しました。有り難うございます。
 お互いに立場の違い、考え方の違いはあるにせよ、共にこの問題に
 真剣に向き合っている様子を(この「メッセージ」紹介により)
 オフ会参加者、サイトを見た方々に理解いただければ幸いに存じます。
 また、これにより同志の和が広がっていくことに繋がれば幸いに存じます。

                   ◇

 さて、議論の続きにて。

 伝統は、少しも変化せずにずっと続いてきたものではありませんから、
 「優先順位」をどう捉えてるかが重要になると思います。
 有識者会議は、「世襲」を伝統と捉えて、女系継承(母子間相続)も
 可能としているわけです。

 本来は、以下の様な優先順位を考え、位置関係を捉えるべきと思います。

  世襲>系統継承(男系継承)>男系男子継承>直系男子継承
 >(現存)傍系男子継承>(復活)傍系男子継承> … >
 >男系女子継承> … > >>> 【あり得ない壁】 女系継承

 同じ様に、現在の女性天皇論議ではその対象者として敬宮殿下が
 考えられ、
>女性天皇(敬宮殿下即位)は良いが、そのお子様が即位すること
 =女系天皇はダメ
 といった議論の方向になっているものと思います。

 この議論は、本来優先されるべき「現存の傍系男子」(皇太子殿下が
 即位された場合の基準)である秋篠宮殿下を越えて、現在皇位継承権のない
 敬宮殿下を上位に位置づけるという議論であり、まったく伝統の
 優先順位を無視したものになると考えます。
 (前回の平将門と敬宮殿下の例の比較で言いますと、いずれも皇位継承権の
  ない人物が、皇位継承権のはっきりとしている継承者:秋篠宮殿下を
  差し置いて皇位を窺うことになるという面で、同一の「認められない
  男系継承」になると考えます。)


 また、「入り婿論」ですが、これは「復活傍系男子」と「男系女子継承」
 をどの様に位置づけ優先順位を捉えるかという問題になると思います。
 現在の、いわゆる「旧宮家」は「臣籍降下」ではなく「皇籍離脱」と
 いう形で皇族の立場を離れている状況と考えます。
 明治典範では、いわば「想定内」のことが男系女子即位不可であり、
 「想定外」のことが実質GHQによる皇籍離脱であると思います。
 明治典範の趣旨、精神に鑑み、旧皇族方の皇籍復帰による継承を
 男系女子即位よりも上位に考えることが、伝統の解釈、優先順位の
 捉え方になるものと考えます。


 1779年の119代光格天皇の即位、欣子内親王と後桜町天皇の
 あり方については、あまりに解釈が軽いものと思います。
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/mess/nippon/image/jinmuhukei.html

 この際、現状の様な男系女子による女性天皇即位を考えるのであれば、
 後桜町天皇が再度即位することがあったものと思います。
 (その後欣子内親王が成長した後に即位したり、傍系男子との間の男子を
  即位させるなど。)
 しかし、後桜町天皇はそうしたことをせずに、この重い判断により
 女性天皇を封印したものと理解します。

 後桜町天皇は退位時30歳、まだまだ結婚の出来る年齢であり、
 お子様も産むことの出来る年齢です。
 しかし、在位期間中はもちろんこと、退位後も結婚されず、お子様も
 もたれませんでした。
 その前の女性天皇であられた明正天皇も21歳で退位され、生涯独身で
 過ごされました。

 「系統継承」において、系統を伝えることの出来ない立場(性)で
 即位することの非情さを、決して後世の男系女子に経験させてはいけない、
 という想いがあったものと考えます。

 明治の典範制定においても、こうした先人の判断を重く受けとめ、
 男系男子という明文規定が生まれたものと考えます。


 男系男子の規定、限定について
>私は、それまでの伝統的不文律を明文化したもの
 とのことですが、なぜそれが「伝統的不文律」となっていたのか、
 その文化的な意味をどう捉えるかこそが重要になると思います。



 サイトに「中間的・折衷的な改正案」という表現がありますが、
 本来の「系統継承」の意味合いを理解し、その素晴らしさ、日本文化そのものの
 発想を踏まえるならば、「中間案」や「折衷案」などという発想は
 出てこないものと思います。

 一般論として、「○女性天皇、×女系天皇」論からは、安易な媚びや
 迎合の姿勢が見られる気がします。
  「女性差別」と言われて、
  「いや、女性は良いんだよ、ダメなのは女系」と
  正面から伝統(系統継承、男系継承)の意味を訴えるのではなく、
  男女ジェンダー論の土俵に乗った上で、「女性は良い、女性でも問題はない」
  と安易にさらっと答えたい、逃げたいという姿勢を感じてしまいます。

 男系継承の場合、女性の即位がダメであっても、
 その逆で、女系継承の場合、男性の即位がダメであっても、
 男女差別などということはなく素晴らしい伝統、自己抑制的な継承方法
 といえるのが系統を重視した継承方法、すなわち「系統継承」であると
 思います。

 系統継承については、あらためて私のページで論文等紹介をさせて
 いただきたいと考えています。

 これをご縁に、今後とも彦十郎(本名)さん、オフ会参加のみなさん、サイトを
 ご覧のみなさんと議論を深めていくことが出来れば幸いに存じます。

 私のサイトに掲示板コーナーを設けていますので、ご参加いただきたく。
 「皇位継承と和の心」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/mess/nippon/


-------------------------------------------
      長 根 英 樹 NAGANE HIDEKI

     http://nagane.kimono.gr.jp/ 

       (住所、電話番号等)
-------------------------------------------




Tue, 6 Dec 2005 21:16:36 +0900 (JST)
From: 彦十郎
To: 長根 英樹 様
Subject: Re: 伝統の意味、優先順位
                                                

長根 英樹 様

>   世襲>系統継承(男系継承)>男系男子継承>直系男子継承
>  >(現存)傍系男子継承>(復活)傍系男子継承> … >
>  >男系女子継承> … > >>> 【あり得ない壁】 女系継承

長根様と私の違いは「(復活)傍系男子継承」と「男系女子継承」の優先順位
が逆ということですね。

>  この議論は、本来優先されるべき「現存の傍系男子」(皇太子殿下が
>  即位された場合の基準)である秋篠宮殿下を越えて、現在皇位継承権のない
>  敬宮殿下を上位に位置づけるという議論であり、まったく伝統の
>  優先順位を無視したものになると考えます。

私は皇位継承順位について、「全皇族に亘って男子優先、その後女子」を
主張していますので、それを仮に現皇室の方にあてはめると、

皇太子殿下→秋篠宮殿下→常陸宮殿下→三笠宮殿下→寛仁親王殿下
→桂宮殿下

といった、途中までは現在と変わらない継承権順位になります。これを、
はなはだ畏れ多いことではありますが、世代等を考慮すると実質的には

皇太子殿下→秋篠宮殿下→眞子内親王殿下

ということになるかと思います。

秋篠宮殿下を越えて敬宮殿下に皇位をもたらそうとする議論(これが有識者会議
の最優先課題だったのだろうと思いますが)に否定的である点は全く同じです。

>  また、「入り婿論」ですが、これは「復活傍系男子」と「男系女子継承」
>  をどの様に位置づけ優先順位を捉えるかという問題になると思います。

そうですね。「復活傍系男子」の登極よりは「男系女子継承」を優先とする私は、
男系女子天皇に旧皇族(傍系男子)の入り婿を提案し、長根様は「復活傍系男子」
優先の立場から旧皇族方の皇籍復帰による継承を提案されているという違いですね。

ただ私は、「復活傍系男子」よりも「男系女子継承」を優先しているというよりは、
「復活傍系男子」が皇位につくのは現実の政治状況から不可能であろうと考え、
「それをいつまでも言っていては、【あり得ない壁】をあっさり越えて女系天皇が
実現してしまう」という危機感から「中間案」「折衷案」(この言葉に違和感を持たれ
ているようですが)を提示しています。

事態は深刻なのです。【あり得ない壁】を越えないことこそ、最も優先順位が高いのです。

>  明治典範の趣旨、精神に鑑み、旧皇族方の皇籍復帰による継承を
>  男系女子即位よりも上位に考えることが、伝統の解釈、優先順位の
>  捉え方になるものと考えます。

その実現は極めて困難です。残念ながら現実の流れはそのようには推移していません。

男系男子の維持どころか、女系天皇が実現しつつあるという憂うべき現状です。

女系天皇だけは絶対にあってはならないとすれば、「中間案」「折衷案」を以って
「迎合」してでも最後の一線だけは守らなければならないと考えます。

>  この際、現状の様な男系女子による女性天皇即位を考えるのであれば、
>  後桜町天皇が再度即位することがあったものと思います。

当時は閑院宮師仁親王(光格天皇)がいらっしゃいました。前にも述べましたが、
現在で言えば、例えば三笠宮家や高円宮家に皇子様がいらっしゃって、その方が
皇位を践まれる場合に相当すると思います。

これも繰り返しになりますが、現在の状況が厳しいのは、三笠宮家や高円宮家を
含めた全皇室に亘って次の次の世代の 男子がいらっしゃらない、つまり光格天皇
にあたる方がいらっしゃらないことにあるのです。

>  (その後欣子内親王が成長した後に即位したり、傍系男子との間の男子を
>   即位させるなど。)

欣子内親王は光格天皇の皇后になられています。つまり直系と傍系を「融合」
する意図があったわけです。この例を、傍系男子が即位するのか、直系女子が
即位するのかをそっくり入れ替えると、私の「旧皇族男子入り婿案」になります。

なぜ、「そっくり入れ替える」のかと言えば、閑院宮師仁親王は皇籍にあられましたが、

現在の旧皇族方は皇籍にあられないからであり、男系女子の登極の先例はあります
が、何十年も皇籍にあられなかった方が登極した先例はないからです。

>  本来の「系統継承」の意味合いを理解し、その素晴らしさ、日本文化そのものの
>  発想を踏まえるならば、「中間案」や「折衷案」などという発想は
>  出てこないものと思います。
>  一般論として、「○女性天皇、×女系天皇」論からは、安易な媚びや
>  迎合の姿勢が見られる気がします。

おっしゃることは良く分かります。痛いほど分かります。

しかし、絶望一歩手前の現状を前にして、我々に「全てを得るか、全てを失うか」という
賭けは許されていません。「中間案」でも「折衷案」でも「妥協案」でも「落としどころ」でも
「足して二で割る」でも良いから、「迎合」しても「媚び」ても良いから、最後の一線だけは
絶対に守らなくてはならないのです。

今回も、“引用→回答”ばかりの2ちゃんねる風の書式で申し訳ありませんでした。

>  これをご縁に、今後とも彦十郎(本名)さん、オフ会参加のみなさん、サイトを
>  ご覧のみなさんと議論を深めていくことが出来れば幸いに存じます。

こちらこそよろしくお願い申し上げます。私のような者のために、たびたびお時間を割いて
頂いて本当にありがとうございます。

掲示板のほうにも折を見て訪問させていただきたいと思います。
なお、明日は夜間も含めて丸一日不在にしております。


   彦十郎(本名)







■ 皇位継承問題における各派5分類


 ┌男系派─┬─1 男系男子派(:長根)
 │    │
 │    └─女性天皇容認派─┬─2 傍系男子優先派(:彦十郎さん)
 │              │  (秋篠宮殿下 → 眞子内親王殿下)
 │              │
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 伝統の大きな壁 〓〓〓〓〓〓
 │              │
 │              └─3 直系女子優先派(:平沼議員、八木助教授、櫻井氏他)
 │                 (敬宮殿下)
 │
 └女系派─┬─4 男子優先派
 (直系派)│
      └─5 長子優先派(:政府、有識者会議)
 


 
 1 男系派 男系男子派
 2 男系派 女性天皇容認派 傍系男子優先派(秋篠宮殿下 → 眞子内親王殿下)
 3 男系派 女性天皇容認派 直系女子優先派(敬宮殿下)
 4 女系派 男子優先派
 5 女系派 長子優先派

  ※ ここでいういわゆる「女系派」とは「直系派」のことであり、
    上記「男系派」における「系(系統)」の意味合いとは異なり、
    歴代天皇は「系(系統)」で繋がらなくなります。

“現時点”では、上記5つの分類で捉えています。


今回、彦十郎さんとの議論により、同じ女性天皇容認派の中でも、
彦十郎さんは2の傍系男子優先派(秋篠宮殿下 → 眞子内親王殿下)であり、
3の直系女子優先(敬宮殿下)の考えには反対の立場との確認がされました。

この点の確認は非常に大きい意義があったと思います。




  ■ 彦十郎さんのサイトへ

   
[40] 新高山 さん 「男系」の範囲でも2通りの解釈ができると思います。 2005.12.10 00:53:52 返信
 
あまり好ましくない話ですが、「男系」の範囲でも2通りの解釈ができると思います。

・「男系」派内で一般的な、皇族・旧皇族のみを「男系」と認める方法。

・皇族・旧皇族の他、臣籍中でも実父を辿っていき天皇に辿り着けば「男系」と認める方法。

後者の場合、天皇家から養子へ行かれた方々の子孫(華園家などの一部の最上流家系)も「男系」に含みます。

あまり好ましくない意見ですが、最終手段として後者も認めるのはどうでしょうか。

   
[39] 長根 英樹 さん 皇位継承問題における各派5分類 2005.12.09 12:42:04 返信
 

 ┌男系派─┬─1 男系男子派(:長根)
 │    │
 │    └─女性天皇容認派─┬─2 傍系男子優先派
 │              │  (秋篠宮殿下 → 眞子内親王殿下)
 │              │
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 伝統の大きな壁 〓〓〓〓〓〓
 │              │
 │              └─3 直系女子優先派(:平沼議員、八木助教授、櫻井氏他)
 │                 (敬宮殿下)
 │
 └女系派─┬─4 男子優先派
 (直系派)│
      └─5 長子優先派(:政府、有識者会議)
 
 

皇位継承問題における各派の主張が徐々に整理されてきた様に思い
ます。

 1 男系派 男系男子派
 2 男系派 女性天皇容認派 傍系男子優先派(秋篠宮殿下 → 眞子内親王殿下)
 3 男系派 女性天皇容認派 直系女子優先派(敬宮殿下)
 4 女系派 男子優先派
 5 女系派 長子優先派

  ※ ここでいういわゆる「女系派」とは「直系派」のことであり、
    上記「男系派」における「系(系統)」の意味合いとは異なり、
    歴代天皇は「系(系統)」で繋がらなくなります。

“現時点”では、上記5つの分類で捉えています。


いわゆる男系派でも、女性天皇を認める立場とそうでない立場があり
ますが、“現時点”では、その女性天皇を認める立場の中での(2と
3の)違いに着目したいと思います。
(“現時点”では、1と2の壁、3と4の壁ではなく、2と3の壁
 こそが重要。)

   
[38] さん 天皇が特定の党首になるのには反対、小泉首相はアメリカ型の社会を作りたがっている 2005.12.08 22:23:32 返信
 
長根さん、ご返信ありがとうございます。


私は天皇が特定の政党の党首になるのは反対ですね。それでは公明党と同じような気がします。

それより、アメリカでいうユダヤ教や宗教右派が共和党や民主党の候補などの集票マシーンになっているような感じで、宗教法人・皇室が自民党や民主党の特定の候補たちに組織票を入れることによって、政治に影響力を行使するぐらいが一番上手いやり方だと思います。

特定の政党を作ってしまうと、どうしても風当たりが強くなり、もし政策が失敗した時に、その組織団体に対する批判が行きやすくなるような気がします。

しかし、特定の宗教政党を作らずに、与野党の両方に組織票を入れたほうが、世間からの風当たりも強くなく、しかも、どちらが勝っても影響力を保持できる仕組みが出来て良いような気がします。


あと、和の精神としての皇室ですが、これは、まさに小泉首相が潰そうとしている日本の文化ではないでしょうか?おそらく、小泉首相というのは、和の精神とか性善説とか謙譲の心とか、これまでの日本人がもっていた美徳を嫌う政治家だと思います。彼はおそらく、これからの日本が国際社会で生き残るには、アメリカ人のように、自己主張して、弱肉強食で競争して、また性悪説の観点から安易に他人を信じない、そういう日本社会を作りたいのだと思います。


平沼議員らの「女系はNG、女帝は容認」は、おそらく全て批判すると叩かれるから、かなり折れて女帝は容認で話を持っていこうとしているのかもしれません。そういう意味では正攻法ではないですね、たしかに。ただ、既存の象徴天皇制の上で男系を守ろうとしているという大枠の見方として、平沼議員らの手法は正攻法だなと思ったのです。

私が正攻法ではないと考えた皇統の文化の守り方ですが、これが正に皇室の宗教法人化で、既存の象徴天皇制の上で男系を死守するのでは限界と考えたことから、そういったのです。

   
[37] 長根 英樹 さん 12.10 橿原神宮オフ会を応援 2005.12.08 17:01:01 返信
 
彦十郎さん、ようこそ。
オフ会の幹事役、お疲れさまです。

12月10日(土曜日)奈良県橿原市「橿原神宮」にて開催のオフ会に
際して、幹事役の彦十郎さんから「オフ会に寄せるメッセージ」とのこ
とでお話をいただきました。

彦十郎さんは「女性天皇に賛成。女系天皇に反対!」との形でサイトを
運営されており、私は男系男子の伝統を重んじ女性天皇を考えない立場
ですので、考え方、立場は異なります。
しかしながら、オフ会は「女系天皇に反対」という点で参加者を募り、
男系男子による継承、女性天皇については、最初から決めつけることは
せず大きな連携を探る方向との会合趣旨を伺いました。

その後、彦十郎さんとは女性天皇をテーマに個別に真剣な議論(メール
交換)をさせていただき、こうした信頼関係に基づいて、考え方の違い
は残しつつも立場の違いを越えて、オフ会参加のみなさんに向けて(議
論の過程も含めて)メッセージを寄せさせていただくことといたしまし
た。

関西方面にお住まいの方、皇位継承の伝統、和の心、天皇陛下と日本に
ついて議論をし、仲間との連携を広げたいとお考えの方は、この機会を
活用されてみてはいかがでしょうか。

オフ会は、玉串料(1,000円以上)を支払っての正式参拝(1次会)を
必須ということではなく、一般参拝や実質的な議論の場となる2次会か
らの参加も歓迎とのお話です。

私は遠く山形米沢からオフ会の成功を祈っております。

   
[36] 彦十郎 さん 「皇統の未来を守るオフ」について 2005.12.08 16:04:45 返信
 
こちらの掲示板には初めて参上いたします。長根様、投稿者の皆様、
よろしくお願い申し上げます。

皇統断絶の動きに危機感を抱く某大規模掲示板(2ちゃんねるですね)
上の有志とともに、オフ会を開催する運びとなり、先日長根様にメール
による激励をお寄せいただけないかとお願い申し上げた者です。

長根様にはご多忙のところ、真摯なメールメッセージをお寄せいただき
ました。本当にありがとうございます。

また格別のご配慮により、こちらの掲示板でのオフ会告知にもご快諾を
いただきましたので、下記の通りお知らせさせていただきます。

☆橿原神宮正式参拝「皇統の未来を守るオフ」☆

●日時:平成17年12月10日(土曜日)午後3時集合

●場所:橿原神宮(奈良県橿原市久米町934)
 近鉄南大阪線・橿原線・吉野線「橿原神宮前」駅から徒歩8分

●集合場所:神門内休憩所。↓案内写真等
 http://www.angelfire.com/journal2/hikojuro/kashi.html

●次第:午後3時30分から橿原神宮に正式参拝、
 4時ごろから近辺の飲食店(場所未定)にて意見交換。

●費用:玉串料・お一人1000円以上(1000円でいいと思います)、
 飲食代・割りカン。

●参加申請:出来れば↓スレッド上にて事前表明
 http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1131636618/
 ※当日の飛び入り参加歓迎。
 ※懇親会からの参加でも構いません。4時ごろに集合場所にいて下さい。

●当日連絡先:090-9273-5667
 ※当日の13:00〜15:30と、16:00〜懇親会終了時まで繋がります。
 メール、ルス電は受け付けていません。

   
[35] 長根 英樹 さん いわゆる民営化を考えるなら宗教法人ではなく政党では? 2005.12.08 11:30:12 返信
 
皇位継承の伝統を守ろうというみなさんの危機感については、雅さんの
様にこの掲示板へのメッセージの他、メール等でも頂戴しているところ
です。

私もこうした危機感、特に小泉首相の非常識な日本人離れした感性や手
法(文化、価値観の違い)についての危機感、及び他の政治家やメディ
ア等の去勢された様な事なかれ主義、長いものには巻かれろ主義への危
機感を共有するところです。
しかし一方で、こうした危機感が空回りして伝統尊重の想い、動きが横
道にそれること(自暴自棄、自滅の様な形)にならない様にとも思って
いる次第です。


>平沼議員ら保守派は正攻法でしか進めなくて
現在の平沼議員の主張は、Y染色体を理由にした男系継承の説明と女性
天皇(敬宮殿下即位)の容認です。
他のいわゆる男系派の有力オピニオンにも同様の主張が見られます。
こうした説明、立場を、“保守派”“正攻法”とお考えでしょうか。

皇位継承、天皇のあり方についての根本的な説明、伝統の文化的な意味
に関する説明こそが議論されるべきと考えます。

農耕、あるいは自然との繋がりや親和性と天皇との関わりという観点は
重要と思いますが、それだけではなくもっと広い「和の心」との関連か
ら >天皇の存在意義 はいささかも損なわれていないものと考えます。

昨今の耐震強度偽装事件、幼女を狙った凶悪犯罪など、和の心、和の価
値観、恥の概念(責任感)や忍びざるの心など、和の文化や精神性の崩
壊により法制刑罰では抑制の利かなくなった社会状況には、多くの国民
が不安と根本からの建て直しの必要性を感じているものと思います。

今こそ天皇陛下と日本について、和の心、国の建て直しを論ずることが
政治家の責務、使命であると考えます。


雅さんは度々皇室のいわゆる民営化、法人化についてお話をされていま
すが、もし現在の枠組みの中での民営化を考えるのであれば、目指すべ
きは宗教法人などではなく、政治的にも縛られないでフリーハンドで行
動できる「政党」こそが自由度の高い民営化のあり方になるのではない
でしょうか。

伊勢神宮の式年遷宮に500億円の寄付金、自民党全体の政治献金の額
はいくらになりますでしょうか。
天皇陛下が党首にならずとも名誉総裁の様な形で政党が出来るならば、
その集金力、集票力は桁違いとなり、国会の実質的な独占(衆参で単独
2/3以上)が可能になるものと思います。
こうした状況になったら、現在の様な国会で左右できる皇室典範のあり
方は是正されるでしょうし、憲法自体も見直しがされ、新たに天皇の位
置づけが定められるものと思います。
(これにより天皇、皇室の「政党」は役割を終え、天皇は本来の位置に
 戻ることになります。)

No.31「平成の大政奉還」はこうした認識に基づいて述べたものであり
ます。


西尾幹二氏は、女性・女系天皇容認(直系長子優先)の皇室典範改変が
なされたら、女系天皇即位の30年から50年後に皇室は正統性を問わ
れ、政治的に左右両派から攻撃されるだろうとの見解を述べられていま
す。
今から100年後ぐらいの想定になりますでしょうか。
なんとものんびりとした時代感覚で違和感を感じるところです。
それまで、皇室が、そして伝統尊重派が何の対処もなく手をこまねいて
いるとお考えなのでしょうか。

西尾氏はまた、今回の皇室典範改変の動きを、こともあろうに皇后陛下
のご意志と連動させる様な言説も述べており、私にはとても“保守派”
“正攻法”の論客とは思えません。

他人事の様な感覚、立ち位置から議論するのではなく、自らの問題とし
て、国のあり方、国の建て直しの問題として捉え、行動することが求め
られているものと考えます。

その意味で、日々の動きに一喜一憂して焦ることなく、大道を歩んでい
く姿勢こそが重要になるものと考えます。

   
[34] さん 皇室の宗教法人化。小泉首相の思惑は共和制への移行? 2005.12.07 23:01:24 返信
 
 長根さん、男系派はもう無理でしょう?小泉首相に完敗ですよ。郵政民営化の時と同じで、国民がその内容を分からないまま、何でもかんでもOKと認定してしまっている。女性と女系という上手い具合に言葉を紛らわしく使って、いっきに事を進めようとしている。平沼議員ら保守派は正攻法でしか進めなくて、小泉首相の多彩な攻撃に振り回されてしまっている。

 長根さんらは、国民にこの問題を深く理解させようとしていますが、そもそも国民の多くは、年金問題みたいに自分の生活に直結するような問題じゃないと興味を示しません。国民の8割は皇室制度を支持していますが、必ずしも皇室に対して深く興味があるわけではない。せいぜい、テレビのワイドショーに出てくる皇室のイメージしか国民は知りません。国民の多くが都市に住み、農村から離れてしまった現在、農耕文化の象徴である天皇が置かれている状況は、古来とはあまりにも変化している。幕末の場合、江戸、薩摩、長州といった具合に、地方によって勢力が分断されていたために、日本全体の権威である天皇の存在感が大きく増しましたが、今の日本はそういう地域感情も無くなってしまっている為に、それを仲介者としての天皇の存在意義も無くなっている。そのことを保守派は理解するべきです。

 つまり、今のような象徴天皇制度で、国会の言われるまま皇室典範を改正され皇位継承者を決められてしまう制度では、今回のような皇室典範改悪も制度上、起こりえるのです。今回の問題は、男系か女系かの皇位継承問題ではなくて、戦後の象徴天皇制・大衆テレビ天皇制自体の限界を示しているのです。

 しかし、だからといって、戦前の明治天皇制まで戻せるように国民や国会を動かすことが出来るでしょうか?戦前の天皇制は、第二次世界大戦の敗戦の影響で非常にイメージが悪くなってしまっています。また、第二次大戦の戦勝国・アメリカとの関係も大きく影響し、非常に難しい問題なのです。

 そういうわけで、私は皇室の法人化が可能か?提起したのです。もっと特定していうなら、皇室の宗教法人化です。出雲大社の国造みたいな存在に出来ないのか?と考えてみたわけです。宗教法人なら税金面で有利だと考えたわけです。伊勢神宮の遷宮なんかにも500億円くらいの寄付金があったそうですし...そういう皇室ゆかりの宗教施設と一体化することが良いのでは?と思うのです。

 皇室が独自で経営していけば、例の皇位継承問題だって、旧宮家の方への継承も誰にも邪魔されずに行えるわけですし...また、今のような基本的人権の無い生活を皇統の方がおくる必要もありません。どうでしょうか?


 そして、今回の皇室典範改正問題の思惑ですが、私は人それぞれによって違うように思います。

 おそらく、小和田家や外務省らは、愛子女帝を実現させるために、自らの皇室利権を獲得するために動いているのでしょう。

 しかし、小泉首相はどうなのでしょうか?下のソースがなかなか詳しく分析していたので3つほど貼っておきます。



チャンネル桜の掲示板での議論です。長いスレッドですが、特にこのスレッドの下のほうにいくと詳しいです。そこから読まれると分かりやすいかも。

堀江貴文社長:『天皇は日本の象徴』に違和感、大統領制に 憂国の士
http://www.ch-sakura.jp/bbs_thread.php?ID=221480&GENRE=sougou


左翼系のブログの記事ですが、小泉首相の真意を分析しています。小泉首相は共和制支持者なのでは?と分析しています。

“自民党をぶち壊す”と明言実行中の宰相 小泉純一郎の真意は?
http://blogs.dion.ne.jp/enoch365mokurai/archives/2283508.html


保守系の地方議員さんのブログの記事ですが、小泉首相が皇室を宗教の権威ぐらいにして大統領制へ持って生きたいのでは?と分析しています。

小泉改革の狙いは「グローバリゼーション」という日本のアメリカ化なのか
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-193.html

   
[33] 長根 英樹 さん ヘラルド朝日にて皇位継承に関する記事掲載 2005.12.05 08:52:17 返信
 
12月1日付のヘラルド朝日「POINT OF VIEW」のコーナーにて、
皇位継承に関するオピニオン記事
【Direct lineage would destabilize throne】
  視点 〜 直系継承は皇位を危うくする
  始祖と先祖伝来の積み重ねを尊重する系統継承

が掲載されました。

この記事は、「朝日新聞」(2005.10.28日)掲載の
「三者三論 〜 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定」
を原に、一部言葉を補い英訳(ヘラルド朝日)したものです。


外国の友人等とこのテーマで話をする際の参考などとして
ご活用いただければ幸いです。

   
[32] 山下太郎 さん 女帝も女系天皇にも反対 2005.12.02 17:58:04 返信
 
男系天皇、男性天皇の伝統を守るべきだと思います。女性天皇、女系天皇容認だと、宮家がねずみ算的に増えていき、税金が彼らのためにガバガバ使われていくとか。一宮家を養うのに年間25億円かかると、週刊誌の見出しにあり、ギョッとなりました。男系天皇の伝統を守ると、やがて天皇家は絶えていく可能性があるとか。それが自然でいいと思います。女系天皇、女帝は、宮内庁の陰謀です。自分たちの地位と利権を守るためにそう主張しているのです。天皇家に男子が生まれないのは、もう滅び行く家系だからです。自然の摂理に逆らってはいけません。

   
[31] 長根 英樹 さん 平成の大政奉還 2005.11.29 21:37:43 返信
 
雅さん、熱心な投稿有り難うございます。

現在、伝統を重視しようとする男系派の議論においても、
 「女性天皇(敬宮殿下即位)は○、女系天皇は×」
 「男系維持=旧皇族の皇籍復帰」(敬宮殿下の皇配になど)
といった固定的な構図になっている点、私も懸念を持っています。

現在の法体系、天皇と国民と政府との関係性にゆがみがある点、
今回の議論で明らかになったものと思います。
(例えば、戦前は国会で皇室典範の改正を行うことは出来ません
 でした。
 また、論文では天皇陛下とシビリアンコントロールという観点
 から論じています。
 あらためて論文を読み直しいただきたく。
 ■ 和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本 2005.02.18
 http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/27_title_msg.html

しかしながら、いわゆる「民営化」というか、「法人化」という
立場には私は立ちません。

もし、仮に、先の有識者会議の最終報告に沿った形で皇室典範の
改正が行われたとして、皇室がそうしたあり方を不正常と考え、
法制上の「天皇」という立場を離れたとします。
そうした際、その先にあるのは、現行制度の枠組みの中での「法
人化」などではなく、政府が政府として機能し得るのか、徴税権
が機能するのか(現政府にではなく、天皇の側への納税など)と
いった問題に発展するものと考えます。

内戦やクーデターといった形とは別に、現行制度の枠内で、世論
の高まりによって内閣は総辞職を余儀なくされ、国会も解散に追
い込まれていくものと考えます。
そこで、「尊皇新党」の様な大きな動きが起こり、新たな内閣、
政治体制において、皇室典範の再改訂(元に戻すこと)や法制の
整備を行い、実質的な意味での大政奉還と新政府樹立、天皇陛下
からの政体承認という流れに向くものと考えております。

               ◇

私は政治を志す立場で、政治の役割を非常に重く認識しています。
この点が雅さんと大きく異なっているように思います。

現在の政治家、国会議員を評価して任せるという意味ではなく、
本来、国のあり方と天皇、皇室の関係性、まさしく天皇陛下と日
本について国民に語りかけ、説明し、高度な形でいわゆる立憲君
主制を再構築することが政治の役割であり、責任であると考えて
います。

               ◇

朝日新聞の全国世論調査について。
私は失望よりも希望というか、少々の安心を感じました。

それは、17%の男系維持派の中で、半数近く(49%)が男系
男子で、男系女子の女性天皇容認が42%にとどまった点です。

ネットの言論等を見ていますと、いわゆる男系派でも大半が
 「女性天皇(敬宮殿下即位)は○、女系天皇は×」
の立場をとっている様に見受けますが、
(男系派の有力なオピニオンも最近のテレビで同様の発言を
 している様です。)
実際に伝統を尊重し男系継承(系統継承)の意味を理解している
人は、単に過去に例があったというだけで女性天皇を容認するの
ではなく、過去の伝統を踏まえた上で男系男子という規定になっ
た先人の議論や蓄積を大切に考えている様子が分かりました。

今後の議論次第で、こうした理解はもっと広がって行くものと考
えます。

               ◇

No.23 でも書いていますが、有識者会議から最終報告書が出て、
今は政治の場へと議論の舞台が移った段階です。

のんきに構えるわけではありませんが、日々の動きに一喜一憂
することなく、伝統の意味、文化的な価値について、なぜこんな
にも長く皇室が続いたのか、男系継承を続けてきた意味は何だっ
たのか、「直系継承」と「系統継承」の違い、という本質の議論
を深めていくことが重要と考えます。

   
[30] さん 女系強硬派の姑息な戦略 2005.11.29 17:28:33 返信
 
自分自身は皇室を法人化した上で
伝統を守るべきだと思うのですが、
とにかく、女系継承は絶対に阻止しなきゃいけないので
長根さんのように既存の皇室制度を維持した上での
男系維持でも別に構わないのです。
一応、某匿名掲示板で貴重な書き込みを
見つけたのでここに示しておきます。
女系強硬派の姑息な戦略です。




639:名無しさん@6周年 :2005/11/26(土) 23:17:23 ID:k+EDHS9W0 [sage]
朝日の岩井デスクがそれについて絶妙の解説をしていたな。

まずあれこれ難癖をつけて旧皇族を除外する。
その後で男系承継者がいないから女系でどうかと持ち出す。

この論理構成で、手品のように旧皇族の可能性を消した、とな。

つまり、女系相続も正当な承継とまず打ち出した場合、旧皇族は明治天皇、
昭和天皇の内親王が嫁いでいるため、女系で見れば極めて近い親等になる。
(東久邇の男子は皇太子の従兄弟であり、今上から見たら皇位継承権者である
寛仁親王や桂宮と同じ親等)

男系男子であり、かつ女系で見れば他の皇位継承権者と比べても申し分のない
血統である旧皇族を「消す」には、男系での親等だけでまず判断するという
手品が必要だったわけだ。

いずれにしろ、「前例のないおかしな」とは言っても、過去にあった事例の
バリエーションである旧皇族への傍系相続と比べると、「前例のない」どころか
バリエーションとしてもただの一例もない女系相続は論外なのだが。

   
[29] 自称情報通 さん 小和田家 2005.11.29 08:29:59 返信
 
皇室の話題になっているから言うけど
田中真紀子が外務省改革に踏み切れなかったのは
雅子妃殿下のお父上の小和田恒氏が
外務省の機密費を流用していたからなのでは?と言われている。
だから、小和田恒氏の時効が成立してから逮捕に踏み切ったわけで。
つまり、皇太子妃の実家は、そういうヤバイ一家というわけ。
雅子妃の母方の実家の江頭家はチッソの問題があるしね。
そういう小和田家やその外務省人脈が今回、皇室典範改悪にかかわっている。

当然、女性天皇だけではなくて、その先の女系継承まで認めてしまえば
皇室の万世一系神話が崩壊する。
他の家系が皇室を乗っ取れるようになるわけだから
自分の一族を天皇家にしようとする人間も出てくるでしょうね。
下手すりゃ、層化学会員や中国人や韓国人が皇婿になれば
中国人や韓国人の王朝が日本の皇室になるという事態も生まれてくる。

小和田恒氏と小泉首相は共に福田元首相の秘書をしていた間柄。
あと、元官房副長官の古川氏も今回に関わっている。
昔、雅子妃の皇太子殿下との結婚が決まった時に
層化学会が喜んだという噂があるけど、
まさか、それから十年後に、
万世一系が断絶させられようとする事態になるとはね...

   
[28] さん 女系派は駄目だけど、男系派も事の本質が分かっていない 2005.11.29 01:20:54 返信
 
 私は、皇室の出自は男系一系で守られるべきだし、宮中祭祀などの伝統行事も守って欲しいと思います。

 しかし、多くの男系派が旧宮家の養子復籍で全ては解決だという安易な考えには納得できないのです。

 なぜなら、今回の問題は、象徴天皇制それ自体、あるいは明治以降の立憲君主制自体に問題があるように思うのです。

 だから、男系派の人がいくら啓蒙活動をしたところで、大部分の国民には直接関係ない皇室のことなど興味なく、男系派が口やかましく吠えたところで、大部分の国民はワイドショーの中の皇室でしかないのですよ。

 結局、皇室が伝統を守っていこうと思えば、伝統的な宗教法人や歌舞伎役者の世界と同じで、自分たちの運営で、限られた世界の中での非民主主義的な手法でしか守っていけないものなのです。

 1億2千万人もの国民の象徴として、何の自主決定権も無く、ひたすら国会の命に従うだけでは、もはや伝統を守ることなど無理なのですよ。

 そのへんのことを、長根さんらは、どう思っていらっしゃるのでしょうか?

 だいたい、華族制度も廃止された孤独な中で、あの狭い皇居の中で、あらゆる自由が制限されている上にプライバシーも無い生活を、ある一家が世襲制で続けていくこと自体、土台無理な話ですよ。

   
[27] さん 男系派は絶望的ですよ。 2005.11.29 00:38:27 返信
 
これが男系派に追い討ちをかける結果です。
これが象徴天皇制・テレビ天皇制の現実です。
もし、男系の天皇の出自を守るとしたら
法的な天皇制度を廃止にして
宗教法人か財団法人になって自活の道を歩むしかいけません。



 朝日新聞社は26、27の両日、全国世論調査を実施し、母方だけに天皇の血筋を引く
「女系天皇」の是非について初めて聞いたところ、「認めてもよい」との答えが71%に達し
た。男系、女系を問わず「女性天皇」については、78%が支持した。女性天皇を認める
場合の皇位継承順をめぐっては、「最初に生まれた子どもを優先」が47%、「男子を優先」
が39%と、意見が分かれた。

 「皇室典範に関する有識者会議」が24日、首相に報告書を提出し、「女性天皇」「女系
天皇」を認める方向を打ち出したのを受け、調査した。

 「女系天皇」に関する質問では、これまでは父方に天皇の血を引く男系の天皇が続いて
おり、女性天皇の子どもが天皇になるとしたら「歴史上初めて、母方だけに天皇の血を引く
女系の天皇を認めることになる」と前置きしたうえで「男系を維持する方がよいか。それとも
女系天皇を認めてもよいか」と尋ねた。

 その結果、「男系維持」は17%にとどまったのに対し、「女系容認」が大きく上回って71
%を占めた。「女系容認」は年齢が高いほど少ない傾向にあり、20代の84%に対し、70
歳以上では59%だった。
 女性天皇についての質問は、今回が3回目。女性天皇支持は、愛子さま誕生後の01年
12月調査では83%、有識者会議発足後の今年1月調査では86%だったのが、今回は
78%と、やや減少した。
 有識者会議の検討が進むにつれ、男系の伝統を変えることなどをめぐり疑問の声も上が
ってきたことで、可能なら男子の継承をと、女性天皇に対しても慎重な見方がやや増えたと
みられる。

 「女系天皇」を認めず「男系維持」と答えた人のうち、女性天皇については支持する割合
は42%に過ぎず、「男性に限った方がよい」が49%で上回った。
 女性天皇を認める場合に、きょうだいの中で第1子と男子のどちらを優先するかについて
は、1月の調査(「第1子」47%、「男子」41%)とほぼ同じ結果になった。

朝日:http://www.asahi.com/national/update/1128/TKY200511280308.html

   
[26] 長根 英樹 さん 既存政党の枠を越えて 2005.11.27 20:38:33 返信
 
小泉首相が保守の心を持った政治家ではないという認識は、新高山さんと
同一です。
(この問題に限らず、就任時から同様の認識を持っています。)
有識者会議から最終報告書が提出されたことにより、舞台は完全に政治の
場へと移りました。

共産党も含めた働き掛け、連携のご提案ですが、党としてはまさしく伝統
的な天皇のあり方に反対する立場にある政党であり、実際女性・女系天皇
(直系継承)を推進する立場をとっていますので、実効ある連携は難しい
ものと思います。

この問題は国のあり方に直接関わる根本問題でありますので、既存の政党
の枠組み、グルーピングで各議員の政治行動を捉えるのは難しいのではな
いかと思います。
政治家としての一番の“素”の部分が問われ、顕わになるテーマとなり、
今後各政治家の“思いもよらぬ言動”が見られることになると思います。
従来の評価(保守かリベラルか、伝統派か、などなど)が一変する政治家
も出てくるものと思います。

「政局」という観点から非常に重要なテーマになることは確実と思います
が、伝統を尊重する市民の立場としては、目先の戦略、小細工を考えるの
ではなく、既存政党、既存組織の枠を越えて、真っ直ぐな姿勢で個々人
(政治家、言論人など)に働き掛けていくことが重要になると思います。

現在の政治的な状況だけからすると、「詰んだ」様な状況ともいえるかと
思いますが、日本の歴史、文化の底力は堅く、一筋縄で抑えつけることが
出来る様なものではないと思っています。

個々人の働きかけにより、結果として、来年、思いも寄らぬ政治の枠組み
が出現する ― といったことも十分に有り得ると考えるところです。

   
[25] 新高山 さん 自民系のみでは厳しい、共産党も仲間に。 2005.11.27 17:23:43 返信
 
男系を守る為には、自民党(郵政民営化反対組を含む)のみで守ろうと考えても、厳しいと思います。
民主党内の旧自由党も、最右翼の西村代議士が辞職に追い込まれているので、かなり厳しくなっています。
民主党内の旧民主党は、公明党・社民党と同じく半島系なので、難しいと思います。
残りは共産党ですが、意外な事に、共産党は半島系ではありません。
亀井静香などの共産党の思想に近い代議士を使って、「女帝と女系の違い」を正しく理解させれば、うまくいく可能性もあります。
自民党内でも、郵政民営化反対組は男系維持の割合が高い気がしますので、そちらを中心にして守る手も良いかもしれません。
後、一番大事なのは、小泉総裁も左翼と言うことです。自由主義系の左翼です。
郵政民営化反対組や、与党内野党の旧橋本派、旧自由党の代議士にしても、この問題で小泉総理を失脚できれば良い形で政権交代が(半島系では無く)できますので、小泉総理失脚への最後の戦いと思っても良いでしょう。(ここで負けたらおしまいです。)

   
[24] さん もう皇室は完全に詰まれたのでしょう?阻止は無理なのでは? 2005.11.25 00:57:40 返信
 
こういう状況では、もうどうすることも出来ないのでは?


【政治】 「女性・女系天皇容認、いいことだ」 与野党幹部、全て賛成意見…有識者会議報告書
1 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ :2005/11/24(木) 23:18:15 ID:???0 ?##
★皇室典範:「小泉首相のこだわり度」に注目 政府・与党内
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20051125k0000m010107000c.html

★皇室典範:有識者会議報告書「大変意義深い」小泉首相
・小泉純一郎首相は24日、皇室典範に関する有識者会議が報告書を提出したことに
 ついて、「大変意義深い報告だ。世襲による天皇制が安定して継承されなければならないと
 いう考えだと思う」としたうえで、「来年の通常国会に法案を提出するよう準備を進めて
 いかねばならない」と語った。一方、女性・女系天皇の容認に反対の声があることについては
 「民主主義の国だから賛否両論ある。国会で十分に審議し、大方の国民の理解を得られる
 ようにしたい」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20051125k0000m010104000c.html

▽武部勤・自民党幹事長「大変意義深い報告が出された。広く国民の声を聞いて成案をまとめ、
 次の国会で実現できればと願っている。(女性・女系天皇の容認は)いいことだ。」
▽市田忠義・共産党書記局長「天皇が男性という合理的な根拠はなく、女性・女系天皇を
 認めることは賛成だ。(長子優先は)吟味したい。法案(皇室典範改正案)への対応は
 皇族が増えるという問題などもあるので、詳細をよく検討したい。」
▽福島瑞穂・社民党党首「男性しか天皇になるのを認めないのは、男女平等の観点から
 間違っている。天皇制はどうあるべきかの議論はあるが、法案には基本的に賛成だ。
 ただ、女性天皇を認めれば宮家が増える。予算の問題もあり、上限設定などの工夫が必要だ。」
▽冬柴鉄三・公明党幹事長「有識者会議が、男系か女系かなど問題とされていた点を十分に
 調べたうえで結論を出したのだから、答申内容はそのまま立法化すべきだ。いろいろ議論
 すべきものではない。」
▽鳩山由紀夫・民主党幹事長「将来女性天皇が誕生する可能性が開かれた。その方向は
 尊重されるべきだと思う。長子優先か男子優先かの議論は、党としてまだ意見をまとめて
 いない。焦眉(しょうび)の急だという議論でもない。慎重な判断も必要だ。」(一部略)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20051125k0000m010105000c.html

   
[23] 長根 英樹 さん 国家観、歴史観を踏まえずして何が皇室典範に関する会議か 2005.11.22 09:44:34 返信
 
先週末から週明けにかけて、旧皇族の方からの伝統尊重を旨とする
意見表明や政治家の発言、集会等、続々と動きが出てきました。

政府、有識者会議もいよいよ、従来の伝統的な「系統継承」から
「直系継承長子優先」(女性・女系天皇容認、長子優先)への転換
を結論とし、今週24日、最終報告書を提出する運びとのこと。

この「有識者会議」はあくまで首相の“私的”な諮問機関であり、
この最終報告書をどう判断するかも含めて、各政治家の判断に委ね
られることになります。

しかしながら、私的な諮問機関とはいえ、首相官邸を議場に、公金
を用いて会議を進めている状況、及びそのテーマの重要性(国の根
幹に関わる超重要課題である皇位継承の問題)を踏まえ、責任感を
持った議論がなされるべきであったと思います。
ところが、驚くべきことに、この期に及んで有識者会議の座長から
以下の発言がなされたとのこと。
 ・「男系男子(の伝統維持)を主張される方がいるが、我々は
   歴史観や国家観で制度をつくったわけではない」
 ・「制度の分かりやすさや安定性」(をあくまで重視した)
 ・「歴史観は国会で議論すべき問題だ」

皇位継承に関わって皇室典範を議論するのに、歴史観や国家観を踏
まえずして何の議論が出来るというのか。

歴史観や国家観を踏まえずして、どうして「分かりやす」くて「安
定」した制度と言えるのか。

歴史観や国家観を踏まえない案であるならば、国会で議論する価値
のある案と言えるのか。(たたき台にさえならない)


また、兄弟姉妹間での男子優先か長子優先かに関して、いみじくも、
 ・「そもそも女性や女系の皇位継承を認める以上、直系の兄弟
   姉妹の間で男子を優先させる理由が乏しい」
との発言があったとのこと。

これは、すぐ次の段階の議論として、
 ・「そもそも歴史観や国家観を踏まえず、伝統から逸脱した形で
   皇位にある以上、はたして従来同様に『天皇』と呼べるもの
   なのか否か、日本においてそうした直系優先の世襲王家を存
   続させる理由が乏しい」
との形で、容易に皇室不要論に繋がっていく論法になるものと思い
ます。

まさしくこれは、先の寛仁親王殿下のご意見、
 ・「国民一人一人が、… 歴史と伝統に対してきちんと意見を
   持ち発言をして戴かなければ、日本国という、『国体』の
   変更に向かうことになりますし、いつの日か、『天皇』は
   いらないという議論に迄発展するでしょう」
におけるご懸念通りの展開といえるものと思います。

              ◇

私は、当初から有識者会議のあり方に対して
不見識という感想を通り越して破廉恥な態度
と、その姿勢に厳しい視線を送ってきました。
人生の大先輩となる方々ですが、あえて今一度同じ言葉で評したい
と思います。


“私的”な諮問機関(有識者会議)からあらためて言われるまでも
なく、歴史観や国家観を踏まえて皇位継承のあり方、天皇のあり方、
和の国、和の心、天皇陛下と日本について、文化的、精神的な観点
から議論をすることは、政治家、国会議員の役割であります。

今こそ、国民を代表する立場として、先祖先人と未来の子孫に対す
る責任感に基づいた真摯な議論を繰り広げて行くべきと考えます。



【参考リンク】
■ 皇位継承「女系容認」「第一子優先」、舞台は政治の場に<日経新聞>
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20051122AT1E2101C21112005.html

■ 皇位継承、長子優先 内親王は宮家創設へ 有識者会議、
  24日最終報告<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051122/morning/22iti003.htm

   
[22] さん 国民統合の象徴は国際政治のおもちゃにされる 2005.11.18 12:39:41 返信
 
某匿名掲示板のある書き込み


--------------------------------------------------------------
411 :名無しさん@6周年:2005/11/17(木) 03:20:08 ID:UZATdy1J0
国民統合の象徴は国際政治のおもちゃにされる。

中国共産党はチベットの大高僧パンチェン・ラマ11世就任式で偽者を仕立てた。
それで、チベットを支配している。チベット人は偽者パンチェン・ラマ11世を崇拝し、
偽者パンチェン・ラマ11世の言う事であれば、何でも受け入れる。
胡錦涛のチベット統治時代にパンチェン・ラマ10世が不審な病死をした。
そこで、ダライ・ラマ14世がチベットの賢い子をパンチェン・ラマ11世として認定した。
が、中共がすり替え、中共の言う事ならなんでも聞く子供で就任儀式を済まさせた。
現在のチベット人は立派な青年になった偽者パンチェン・ラマ11世の命令どおりに動く
ロボットになった。ちなみに、朝鮮人は日本の皇族と結婚した李氏最後の王族を
穢れた人間として扱い、歴史から排除し李氏王朝は終わった。
朝鮮と日本の間で生まれた幼い忘れ形見は、朝鮮入りのときに朝鮮人に毒殺された。

たとえば、中国共産党が日本の男子皇族をすべて殺し、
皇族の女性を正当な儀式で女性天皇として誕生させる。
中共から派遣された陳さんが女性天皇と結婚し、陳さんの子供が代々天皇になる。
すると、中共の陳家が日本の天皇になる。
日本民族は陳家の天皇を崇拝し、中共の陳家の命令どおりに動くようになる。
--------------------------------------------------------------

   
[21] 長根 英樹 さん 明治の皇室典範の精神を踏まえ 2005.11.17 18:32:10 返信
 
今般の皇室典範改変の議論を見ていますと、伝統を重視する立場を表明
する男系派からも、
・女性天皇容認(女系天皇には反対だが、女性天皇は問題なし)
・終身在位の否定(生前譲位の容認)
・改元の制限
などの主張が聞こえてきます。

明治の皇室典範制定の議論、皇室典範に込められた精神を省みることな
く、“過去に例があった”ということを根拠に現典範の改変を考えるこ
とは、政府、有識者会議の姿勢と同様に歴史、先人の積み重ねを軽視す
る、伝統破壊の所業になるものと考えます。

男系男子による継承の原則は、明治期になって明文化されたものの、そ
の確立は、更に110年、1779年の光格天皇の即位にまで遡ること
が出来るものと思います。
先代の後桃園天皇崩御の後、残された子は女子の欣子内親王だけという
状況でした。【系図参照】
(現在は、敬宮内親王殿下の他に、秋篠宮殿下がいらっしゃいますので、
 当時の方がはるかにせっぱ詰まった状況であったと思います。)

しかしながら、唯一の直系子孫として欣子内親王が女性天皇として即位
することはせず、先代、先々代…と遡り傍系の男子である光格天皇が即
位し、欣子内親王は光格天皇の皇后となりました。
この事例は、皇位を直系で専有することなく、傍系の他家に譲って男系
男子で皇位を継承していく「系統継承」の意味合いを示しているものと
考えます。

過去に女性天皇の例がありながら、なぜこの際にこうした事例が採用さ
れなかったのか。
明治の皇室典範は、こうした事例、歴史、先人の判断の重みを十分に踏
まえた形で制定されたものであり、この典範の精神をよく吟味し、様々
な伝統、事例の中から、何を守り、何を変え、いかに発展洗練されてき
たのかを読み解くことが重要と考えます。

これにより、自ずと今の時代における皇位継承のあり方が明らかになっ
てくるものと思います。

   
[20] 長根 英樹 さん 政治家の動きも活発化 2005.11.17 14:45:16 返信
 
昨日(11月16日)、超党派の国会議員の集まり「日本会議国会
議員懇談会」(238人)の平沼赳夫会長が、首相官邸で安倍官房
長官に会い、現在の女性・女系天皇容認の動きに反対する決議文を
提出したとのこと。

決議文の内容は以下の通り。
「皇位継承問題は国家重要事項であり、慎重な審議と国民の納得が
 図られるべきである」


週末には男系派の団体による集会も予定されている様で、各方面の
の動きが活発化してくる気配です。


【参考リンク】
■ 女性・女系天皇に反対 超党派議員が安倍長官に決議文<朝日新聞>
http://www.asahi.com/politics/update/1116/012.html

   
[19] さん これからの皇室のあり方の一つの例 2005.11.17 01:16:00 返信
 
 男系絶対で旧皇族の中から輪番制・任期制・定年制で皇位継承者を選ぶ方式。

 戦前の明治天皇制への批判を避けるために 歴代の天皇を 南朝(天皇親政)ではなく、北朝(皇室の政治参画に否定的)のほうを 正統な天皇として認めること。 そのほうが、旧宮家と最も近い天皇との代数も狭まる。

 つまり、江戸時代の孝明天皇の時代まで戻すということです。

 ただし、明確な直系皇族を規定するのは止めたほうが良いでしょう。今の側室制度が無理な時代には絶えず皇位継承者が不足しがちであり、また、その直系皇族への負担が集中し、彼らの基本的人権を脅かすことになります。あえて、皇室本家のような存在を設けず、皇統の男系を受け継ぐ数十系統の傍系から輪番制・任期制・定年制で皇位を受け継いでいけば良いでしょう。

 しかし、その方式の場合、皇位継承が頻繁に起こるので、現在の「平成」という元号を永久元号にし、皇位の継承があっても元号は変えないほうが良いと思います。


 旧皇族の候補としては、なるべく範囲が広いほうが良いと思います。その場合、ある程度、優先順位をつけていたほうが良いと思います。

第一候補・・・戦後に皇籍離脱した伏見宮系の十一宮家

第二候補・・・明治〜戦前に臣籍降下した伏見宮系

第三候補・・・江戸時代に皇室から摂家へ養子に行った
       鷹司輔平、近衛信尋、一条昭良の男系の子孫
       彼らは男系で見れば、上の伏見宮系よりも
       現在の皇室に近い一族といえる。




 ちなみに、女系容認されるぐらいなら、既存の法的な皇室制度を廃止し、 宗教法人として民間天皇として伝統を守っていたほうが良いように思います。

   
[18] 長根 英樹 さん 首長の発言、地方議会の決議等による全国的な広がりに期待 2005.11.16 15:33:07 返信
 
11月14日、静岡県の石川嘉延知事が、寛仁親王殿下が伝統を尊重
する旨のお考えを随筆を通じて示されたことに関して、「共感」を寄
せる発言をしたとの報道がありました。

石川知事は、
・皇位継承の問題は伝統的な国の在り方に関わる問題であるとの認識
・わずか数ヶ月の期間で結論を出そうとすることへの警鐘
・有識者会議のメンバー構成(専門家不在)に関する疑問
などを述べたとのこと。

今後、各自治体の首長の発言や全国知事会、各首長会の声明等、また
各地の議会での決議等により、国の在り方に関わる天皇の在り方、皇
位継承の在り方に関して、伝統に鑑み、拙速を避け十分な議論を通じ
て今後の方向性を探っていくことを求める声を各地域から興していき、
これを全国的な運動に広げていくことが重要と考えます。

現在、政府、有識者会議の進め方に危機感を持って、各方面に電話や
メール、FAXなどの働きかけを行っている例を耳にしますが、政府
や党の中央ばかりではなく、身近な地域の議員や議会に働きかけてい
くことも有効と考えます。

               ◇               

雅さんから、小泉首相の行動、意図について様々な情報を寄せてもらっ
ていますが、こうした首相の意図如何に関わらず、今回の政府の動き、
法案に対応する各国会議員の責任は極めて重く、重大な決意、決断が
求められるものと考えます。

こうした市民の目線を伝える意味でも、地元選出の国会議員への働き
かけも重要になってくるものと思います。


紀宮殿下の婚儀も無事に終わり、いよいよ本格的な議論や各種の動き
が表に出てくるものと思います。
マスメディアにも、伝統の文化的な意味を踏まえた本質的な解説、報
道を期待したいと思います。


【参考リンク】
■ 三笠宮寛仁さま寄稿に「共感」 静岡県知事が会見で<朝日新聞>
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY200511140244.html

■ 静岡県HP 2005年11月14日(月) 知事定例記者会見コメント
http://www2.pref.shizuoka.jp/ALL/GAIYO.nsf/WebDateView/760E02DD4D62EC45492570B90042F265

   
[17] さん 小泉首相とブッシュが金閣寺に集まる理由 2005.11.16 12:34:14 返信
 
小泉首相とブッシュが金閣寺に集まる理由

 足利義満は、花押を武家用と公家用に使い分けたしたり、 二番目の妻である日野康子を後小松天皇の准母(天皇の母扱い)ついで女院にしたり、 公家衆の妻を自分に差し出させたりしていた。 また祭祀権・叙任権(人事権)などの諸権力を皇室から奪い、 死の1ヶ月前の1408年(応永15年)4月には、宮中において次男・義嗣の元服を親王並みに行っている。

 これらは義満が皇位の簒奪を企てていたためであり、 明国による日本国王冊封も当時の明の外圧を利用しての簒奪計画の一環であると推測される。 そして、皇位簒奪を目前とした義満の急死を、 簒奪を阻止しようとした朝廷側による毒殺であるという説がある。

 そして現在、小泉純一郎=足利義満、アメリカ大統領=明国皇帝 といったところか?

   
[16] 長根 英樹 さん 週刊朝日の紀宮殿下ご成婚祝福企画コメントについて 2005.11.15 18:53:48 返信
 
本日発売の週刊朝日 2005.11.25号、紀宮殿下のご成婚を祝福する企画
『美智子さまからサーヤに伝わる「装いの心」』において、私のコメン
トが掲載されました。
(こちら米沢では、雑誌は通常発売日の翌日にならないと駅売店、書店
 の店頭には並びませんので、まだ実際の誌面を確認していない状況で
 す。)

誌面をご覧になった方から、「女性天皇」「女系天皇」「帝王学」等に
関しまして質問をいただきました。
週刊朝日記者に対する取材対応(メール)をご紹介することで、私の立
場を説明したいと思います。

11.15 発売(首都圏駅売り等では11.14 発売)の記事に関して、11.10
午後に取材依頼を受け、夕方に返信したメールです。
(当初の依頼は、紀宮殿下がお召しのきものに関する解説、コメントを
 求めるものでした。)

                ◇

――― 以下 11.10(木)18時過ぎ発送のメール ――――――――

 この度は取材の件でお声掛けをいただきまして有り難うございます。

 私でお役に立てる面があればご協力をさせていただきたいと考えて
 おりますが、正直、今回の企画については的確な(ご期待に添える様な)
 コメントが出来るか不安に思っております。

 皇位継承の問題そのもの、あるいは和装においても男のきものスタイル
 と言うことでしたら、ある程度のお話が出来ようかと思いますが、
 女性のきものについては造詣が深くなく、特に皇室の女性方(紀宮殿下)
 の装いに関しては、継続的にウォッチしてきた蓄積もなく、難しいと
 思っております。

 私が紀宮殿下に関してコメントと申しますか、記事化前の打ち合わせと
 いう意味で個人的な想いをお話しさせていただくとすれば、以下の様な
 形になります。


1 婚約記者会見時の装いについて
  私は紀宮殿下の装いを継続的にウォッチはしておりませんが、一つ
  昨年末の婚約発表記者会見時の装いは、非常に印象深く拝見いたし
  ました。

  スタイル的には洋装、スーツスタイルでしたが、使用生地がおそらく
  きもの地(いわゆる反物)であったと思います。
  そして、きもの地の中でも「染めのきもの」「織りの着物」で分け
  ますと私が得意にしておりますところの「織りの着物」「織物」で
  あったろうと拝見いたしました。

  淡いグリーン基調に様々な色が入った織物で、一見してすぐにそれ
  (ブランドや由来等)と分かるようなお召しもの、装いでないかと
  思いますが、きもの地と分からないまでも和の雰囲気を感じて
  やわらかな美しさを見出した人も多かったのではないかと思います。
  奥ゆかしい紀宮殿下らしい素晴らしい装いと拝見しました。
  
  私のきものHPで紹介しております「虹色真綿紬(にじいろまわたつむぎ)」
  と同種の織物かと思います。
http://www.kimono.gr.jp/mens/salon/24_index_msg.html


  私は、「きもの、和装を通じた和の心の温故知新」ということで、
  「衣育」や「スロークロージング」といった提案をしておりますが、
  「和装」「和の心を込めた装い」をきものやいわゆる和服といった
  せまい範囲で考えるのではなく、幅広く捉えております。

  皇后陛下の装いはまさにそうした代表でありまして、告期の儀などでも
  お召しのドレスは「ぼかし」を表現した和装(的な)織物と拝見して
  おります。
  ドレスコードの関係で和装、きもので装えない様な場合においても、
  常に日本の文化、歴史を、まさに“象徴”されるお立場として、
  「和のエッセンス」「和のエスプリ」を採り入れた装いをなさって
  おり、衣服装いを通じたコミュニケーション(服装リテラシー)と
  いう観点から、素晴らしい装い哲学に感服しておった次第です。

  上記、婚約記者会見時の紀宮殿下の装いもまさにそうしたものであり、
  皇后陛下のお考え、スタイルを、まさに受け継いだ、日本のプリンセス
  としての象徴的な装いであったと思っております。



2 紀宮殿下と「帝王学」について
  昨今の皇室典範改変の動き、有識者会議の議論において、「帝王学」
  が一つのキーワードになっている面がある様に思います。
  しかし、紀宮殿下のお姿、今までのご姿勢を拝見いたしますと、
  (歌会でのお歌、記者会見等での受け応え、文書等)
  “有識者会議のいう帝王学”の浅薄さ、無意味さが明らかになる様に
  思います。

  有識者会議では、帝王学を、「○歳から始めないと間に合わない」とか、
  何か塾や教室の習い事、カリキュラム的なものと捉えている様な節を
  感じますが、親王であろうと内親王であろうと、皇位継承権があろうと
  無かろうと、非常に限られた皇族(天皇家)の一員であることに違いは
  なく、常にその言動を注目され、日本の象徴たらんことを求められる
  お立場に変わりはありません。
  生まれたときから、「お父様、お母様」と呼ばせるか、「パパ、ママ」
  と呼ばせるかというところから皇族(天皇家)としての教育は始まり、
  特別なカリキュラム的なものよりも、日々の実践、ご両親(陛下、殿下)
  やご親族(皇族方)との生活、行動を通じて、まさに親の背中を見る
  形で身に付けられる教育こそがまず一義で大事になるものと思います。

  こういう認識こそが大事で、両陛下、紀宮殿下は、まさにそうした
  心構えの下に過ごされてきたものと思います。

  先の皇后陛下の誕生日会見(文書)におきましても、眞子内親王殿下の
  両陛下との日常的な行動を通じての(夏休みの一緒のお出かけ)心の
  あり方の伝授について紹介がありましたが、(皇后陛下と秋篠宮妃殿下、
  眞子内親王殿下、佳子内親王殿下による蚕の世話などの実地学習等も
  含めて)これこそがまさに両陛下、皇室の考える「帝王学」「皇族教育」
  のあり方であると思った次第です。

  紀宮殿下はこうした日々の実地による教育を、両陛下の身近で一番長く
  (皇太子殿下や秋篠宮殿下よりも長く)受けてこられ、まさに両陛下の
  エスプリを体全てで吸収して来られた方であり、「The 帝王学」「Miss
  帝王学」と言うか、両陛下の帝王学を体現した方と言えるのではないかと
  思います。

  私は、皇室典範の精神を踏まえ、女性の即位は考えない立場ですが、
  もし仮に、女性としての即位(女性天皇)があるとするならば、まさに
  紀宮殿下の様な方こそがその役割に相応しい、ロールモデルになる様な
  方であると思います。

  皇室と国民とのリレーション、関係づくりは、両陛下のもと各宮家も含めた
  総合的な取り組みによってなされるものと思います。
  特に現在は、宮家が減少する中、役割を担う皇族方が少なくなっている
  現状があり、尚かつ皇室と国民との関係の再構築(精神文化面の繋がりの
  確認)が必要な時期と考えますので、紀宮殿下の降嫁は非常に残念で
  もったいなく思います。
  
  本来であれば、皇室典範の改正を考えるのであれば、女性宮家とまで
  行かなくとも、紀宮殿下が、黒田清子でありつつ紀宮殿下の役割を担える
  様な工夫についてこそ早い段階で考慮されるべきであったのではなかろうか
  と思う次第です。
  (例えば、皇統からの除籍を後にのばす、など)
  


 以上の様な材料の中で、果たして記事化が可能なものか。
 ご判断いただければと思います。

 また、今回の祝福企画に限らず、皇位継承問題で是非ともご一緒をさせて
 いただきたく思っております。

 今後ともよろしくお願いいたします。


――― 以上 11.10(木)18時過ぎ発送のメール ――――――――
(一部抜粋)

                ◇

上記の取材対応(メール)でご理解いただけるものと思いますが、私は
明治以来の皇室典範の精神を尊重し、女性の天皇即位(「女性天皇」
「女系天皇」)は考えない立場です。

紀宮殿下の帝王学については、「女性・女系天皇」を前提としたもので
はなく、有識者会議の言う「帝王学」(早く始めなければ間に合わなく
なる云々)に対して、これを否定する立場から述べたものであります。


※今回の記事を通じて、あらためて皇族方に対する敬称の乱れについて
 実感した次第です。
 鍵括弧で囲まれた私のコメント部分に関しては、全て陛下、殿下の敬
 称を用いて表現してもらいましたが、編集部がまとめた形になってい
 る「地の文」に関しては、なるべく過剰な敬語は使わないという社内
 規定に準じた表現になっているとのことです。
 (「陛下」「殿下」の敬称表現が「さま」に比べて字数を要する訳
  でもなく、特別過剰な表現とも思いませんし、ましてや皇后陛下
  を「皇后さま」と表現するでもなく「美智子さま」などと御名前
  をそのまま用いることは、非常におかしなマスコミ習慣だと思い
  ます。
  皇室と国民との関係性の再構築という意味では、こうした面での
  検討、再考も重要になってくると感じるところです。)

                ◇

本日の、結婚式、披露宴の様子、テレビで拝見しておりました。
本日のウェディングドレスも、素材(絹の織物)の素晴らしさを存分に
活かした、デザイン、テクニックで主張しようとはしない、ご自身の姿
勢(生き方)そのものを身に纏われた装いであり、和の心を感じた次第
です。

黒田さんの所作からは実直なお人柄がにじみ出ているように感じました。
まさにお似合いのご夫婦。
末永くお幸せに過ごされます様お祈り申し上げます。

   
[15] さん 小泉首相の本当の狙い---国会議員たちに「小泉か、天皇か」の踏み絵を踏ませる 2005.11.15 08:58:38 返信
 
某匿名掲示板に次のような書き込みがありました。


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400 :名無しさん@6周年:2005/11/15(火) 08:15:17 ID:Bbmc6e2i0
自民の新憲法案で当初入っていた「歴史と伝統」は削除されました。
天皇については第一条で「象徴天皇制」の名で明記されています。
新憲法起草委員会の桝添要一は、伝統などの文言削除が小泉の支持であることを認めています。
つまり小泉は、天皇は象徴であるという規定の消極的解釈である「天皇は象徴にすぎない」
という考えの持ち主であり、天皇と伝統を解離させようとしていることが明らかです。
皇室典範変更案は来年の国会にかけられますが、
そのとき国会議員たちは自ずと小泉か伝統かを問われることになります。
これは小泉か天皇かを国会で踏み絵させるということです。
小泉がやりたいのはこれです。
--------------------------------------------------------------

 これが本当なら、やはり911総選挙の意味合いは大きかったですね、あの選挙は実質的に大統領を生み出したに等しい総選挙だったと...小泉首相は小泉大統領になったんですよ、あの総選挙で...

 911選挙、日本で小選挙区制が初めて有効的に使われた選挙。小選挙区制とは首相を選ぶ意味合いが強く、実質的に大統領選挙に似ているとも言える選挙。その結果、小泉大統領が誕生した。こうした国民の直接投票で選ばれる国の顔の出現は、世襲で選ばれる国の顔(立憲君主・天皇)の存在意義を大きく失わせる意味があった。

 小泉大統領は、恐れ多くも天皇陛下に戦いを挑んでいることになる。

   
[14] さん もう皇統断絶は確実!小泉大統領と古川の巧妙な陰謀 2005.11.14 16:27:08 返信
 
 某匿名掲示板で次のような書き込みがあったので紹介。これが事実なら、小泉首相は凄い策略家だし、もう皇統は終わったのも同然でしょう。



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617 :名無しさん@6周年:2005/11/14(月) 01:18:02 ID:uiNGOgU90
某おまいらの大好きな新聞社の記者経由で聞いたソース。
たしかに座長も一役買っているが、この一件の本当の舞台回しは、
10年近くも官房にいた元副長官のH川だそうだ。
この人を辞めさせたのは小泉だが、それはある「特命」を帯びての人事だった。
今となってわかったが、まさか二千年近くの「歴史」を終らせるためだったとは・・・だとさ。

有識者会議は、もちろん結論先にありき。初めは男系男子論者の意見を
尊重するようにみせかけて、おもむろに世論調査公表、誘導、押し切りというシナリオ。
これが非常にうまくいって、現時点では、もう9分9厘決定だろうと。

この急激な展開には、さすがの売国マスコミ連中もびびってるらしい。
(連中も皇室報道で稼いでいるわけだし、そんなもんかとは思ったが)
いろいろと保守論客をたきつけて、世論を盛り上げようとしてるが、効果はいまひとつ。
このままじゃ法案成立、皇統断絶は確実だが、世論が動かない限りは手詰まりだと。

あくまで聞いた話。信じるか信じないかは、自分で判断してくれ。

相当な陰謀だよこれは。
本気出さないとほんとに断絶するよ。
--------------------------------------------------------------


 ある意味、明治以後の立憲君主制、戦後の象徴天皇制、高度経済成長期の美智子ブームに代表されるような大衆天皇制の限界を示す事例なんでしょうね。今のような皇室制度・皇室のあり方では、遅かれ早かれ、こうなることは目に見えていたわけです。皇室は皇室典範によって、政治家の手の内に握られてしまっているわけですから...

 今まで、政治家側もある程度、調和を大切にする分別のある人たちだったから、ここまでしなかったのですが、小泉首相という日本的な常識が通用しない破天荒な変人宰相が誕生してしまったのが最悪の事態を招いてしまった。小泉首相というのは、やれることは何でも自制が効かずにやる人ですからね。

 そして何よりも、今回の911総選挙の意味合いが大きかった。今回の総選挙というのは、小選挙区制が始まって初めてそれを効果的に使った選挙だった。小選挙区制というのは、実質的に首相を選ぶ意味合いが強い選挙で、大統領選に近いものがある。この場合、選挙によって国民の顔が選ばれることを意味し、世襲制で選ばれる立憲君主(天皇)の存在意義を脅かす可能性が高いわけです。

 小選挙区制が始まってここ10年の政治家たちは、日本的な調和・自制心が働いて、それを有効には使わなかったけど、小泉さんは何のためらいも無く使った。で、今回の911総選挙で小泉さんは大統領的な首相になったわけです。当然、小泉大統領は、立憲君主・天皇陛下を潰しにかかるのは当然の結末でしょう。

   
[13] 長根 英樹 さん 天皇の子供が天皇になって、なぜいけない? 2005.11.13 19:55:09 返信
 
      ― 天皇の子供が天皇になって、なぜいけない? ―
             系統継承と直系継承


本日、― 政府、有識者会議が「女系」の皇位継承を認める方向で最終報告書
の取りまとめを進める方針 ― との報道がなされました。
憲法が定める「皇位の世襲」は“男性”に限ったものではないという説明を
盛り込むことで、「女系」の皇位継承について国民の多くの理解を得たいと
しているとのこと。
※確かに、憲法では「(男系)男子」にまで限定せず、緊急時における
 「(男系)女子」の即位の余地を残していますが、これが「男系」
 (系統継承)以外の継承、世襲を認める文言であると解釈することに
 は大きな無理がある様に思います。
 

こうした政府、有識者会議の側と、伝統を尊重し男系継承を守るべきとする
側の議論は、終始かみ合わないままに進んできた様に思います。

今、メディアやネットでは“「女性天皇」と「女系天皇」の違い”をテーマ
にした企画や言論などを見かけます。
しかしこうした説明は、「過去にも女性天皇がいた」という論拠への反論に
はなりますが、「天皇の子供が天皇になって、なぜいけない?」という素朴
な疑問への解答にはなっていません。

この「天皇の子供が天皇になって、なぜいけない?」
  「天皇の子が天皇になれないのはおかしい」
という点こそが、今回の女性・女系天皇容認論の本質であると思います。

この様な考えから、継承順位2位の秋篠宮殿下よりも上位に敬宮殿下(愛子
様)を位置づける様な議論が生まれてきているものと思います。
例え秋篠宮家に男子がいても、あるいは今後秋篠宮家に男子が生まれても、
皇太子殿下が即位して天皇となられた後は、秋篠宮殿下や秋篠宮家の男子で
はなく、天皇の子供である敬宮殿下が継ぐのが当然と考えているものと思い
ます。
こうした発想、論拠が背景となっているため、(継承順位に変化がないうち
にと)こんなにも先を急いだ強引な進め方をして、「分かりやすい」という
キーワードのもとに、女性天皇だけでなく女系の天皇も容認し、更に男子優
先でなく長子優先の議論も出てきているものと思います。

しかし、いわゆる男系派、伝統尊重派からは、依然として「過去にも女性天
皇がいた」という論拠への反論としての
 「女性天皇はいたが、女系の天皇は未だかつて存在しない」
 「男系での継承こそが伝統」
 「長く続く伝統だから守るべき」
 「愛子様の即位(女性天皇)は問題ないが、そのお子様は女系となり問題」
などの主張がなされ、議論がかみ合わない状況になっている様に見受けます。

今、男系派、伝統尊重派が説明すべきこと、また男系派、伝統尊重派に問う
べきこと、メディアとして解説すべきことは、この
 「天皇の子供が天皇になって、なぜいけない?」
 「天皇の子が天皇になれないのはおかしい」
という論点への答えであると思います。

                  ◇

なぜ、「天皇の子が天皇になれないのか」
   「天皇の子を天皇にすることをしなかったのか」
この訳、文化的な意味を説明すること。
なぜ皇太子殿下の後が敬宮殿下ではなく、秋篠宮殿下なのかを説明すること。
すなわち、なぜ「直系継承」ではなく「系統継承」なのか。

今回の「女性・女系天皇論」は非常に単純で、欧州王室で一般的な「直系継
承」方式に変えようということです。
「女性・女系天皇論」に対しては様々な観点から反論がなされていますが、
(・別系統に移り王朝交替になる。
 ・皇位の簒奪、乗っ取り、外部からの影響行使に繋がる。
 ・先祖、子孫の概念がねずみ算的に拡散する。
 ・ローマ法王、英国国王と並ぶ3大権威、世界的な地位が低下する。
  などなど)
制度論それ自体としては既に欧州諸国での実績がある方法ですので、こうし
た観点からの反論や海外の評価を基準にする他律的な論証では説得力を得な
い様に思います。
(例えるなら「将棋」も「チェス」もそれぞれにルールとして破綻なく確立
 されており、ルール自体が問題なのではなく、ルールの背景にある文化、
 精神性の面で、受け止め方に違いがあるという感じです。)


これに対して、日本の皇室における伝統的な男系継承、万世一系は「系統継
承」となります。
(「系統継承」は、初代が男性か女性かによって、男系男子を基本とする男
 系継承と、女系女子を基本とする女系継承の2種類があります。
 「男系継承」vs「女性・女系天皇」という現在の構図は、ゆがめられた対
 比の構図であり、本質は「直系継承」か「系統継承」かにあると思います。)


そもそも「系統継承」と「直系継承」の違いとは。
「系統継承」の文化的な意味、日本の文化、和の心と「系統継承」との関連
について。

こうした「系統継承」の伝統に込められた文化的な価値こそが、皇位継承問
題、今後の国のあり方に関する本質的な議論に結びつくものと考えます。

                 ◇

「系統継承」は、
 ・先祖、初代からの積み重ねを強く意識する継承方法
 ・和の心、互助の精神を基礎とする継承方法
 ・仁、無私の心を基礎とする自己抑制的な凛とした美学、精神に基づく
  継承方法
 ・皇室と国民との関係性に「連続性」を与え、長期的な関係性、強固な
  関係性をつくっていく継承方法
になると思います。

一方、「直系継承」は、
 ・覇道的、単世代的、ドライ、契約社会的な継承方法
であり、従来の日本的な価値観、和の心にそぐわない継承方法となり、皇
室の安定性、皇室と国民との関係性を損なうことに繋がると思います。

詳しくは、和の心と皇位継承の関係に関する論文をご参照いただきたく。
「和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本」
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/27_title_msg.html


欧州一般の「直系継承」と日本の「系統継承」の違い、その文化的な意味
合いについての解説は、今後の議論において非常に意義深い問題提起にな
るものと考えます。
各メディアには、こうした観点から皇位継承問題に関して解説する特集、
特番を提案したいと思います。
また、男系派、伝統尊重派のみなさんにも、こうした観点からの掘り下げ、
議論を呼びかけたいと思います。

   
[12] 長根 英樹 さん 皇族方のお考えを軽んじ、密室で強引に進める政府、有識者会議 2005.11.08 12:35:16 返信
 
先週、寛仁親王殿下の伝統尊重のお考えが公になって以降、初めての
有識者会議が昨日、11月7日(月)に開催されました。

従来、政府、有識者会議は、会議の後に「議事次第」と「議事要旨」
を公開してきました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/kaisai.html

この情報公開のあり方も不十分であり、誰の発言であるのか発言主体
を明らかにしないままの要旨の公開だったのですが、今回はこうした
「議事要旨」の公開すらなく、メンバー10名のうち、誰が出席して
誰が欠席したのかという会議自体の成立にも関わる基本情報さえも明
らかにされない「密室会議」となりました。

また、皇室、皇位継承の伝統を受け継いで来たお立場にあり、実際皇
位継承順位においても5位の“当事者”であられる寛仁親王殿下のお
考えについて、吉川座長は「それによってどうということはない」と
して、有識者会議の議論に影響しないとの考えを示したとのこと。
政府、小泉首相も、従来通り来年の通常国会に法案を提出する方向で
準備を進めている旨発言したとのこと。

こうした、密室性の高い不透明な議論の進め方、また当事者である皇
室、皇族方のお考えさえも軽視する政府、有識者会議の姿勢に、疑問
の声、反発の声は、今後ますます高まって行くものと思います。


来週にせまった慶事を前にして波風を立てることは差し控えたいとの
立場から発言や行動を控えている人びとも多く、慶事後、月末の有識
者会議としての最終報告書が出た後は、完全に政治対応の問題となっ
て来ますので、非常に厳しい議論に発展していくものと思います。


【参考リンク】
■ 「密室協議」に疑問も 女性天皇容認で刺激回避?<共同通信>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051105-00000094-kyodo-soci


■ 皇室典範改正案 通常国会提出慎重論も<産経新聞>
http://www.sankei.co.jp/news/051107/sei026.htm

   
[11] 長根 英樹 さん ついに皇族方からお考えの表明が 2005.11.03 21:56:17 返信
 
寛仁親王殿下が、ご自身が会長を務める福祉団体の会報への寄稿と
いう形で、皇位継承の在り方に関してお考えを示されたとのこと。
その中で、女性天皇容認の流れに疑問を示され、男系男子による継
承の意味合いを強調されているとのこと。

寛仁親王殿下は、
「本来は首相傘下の審議会に諮られていますので政治問題であり口
 出しできないが、本会報は市販されておらず、“身内”の小冊子
 と理解し、“プライヴェート”に語るという体裁をとります」
との姿勢を示されていますが、現時点で皇族としてぎりぎりの形で
お考えを表明されたものとして、重く受けとめるべきと考えます。


皇室の重大事である皇位継承の問題に関して、皇室のお考えを伺う
こともなく改変の議論を進めてきた政府、有識者会議の姿勢が、あ
らためて問われることになるものと思います。

同時に、寛仁親王殿下は、国民一人ひとりが日本の歴史と伝統、和
の心を理解して、国の在り方、皇室との関係について考え、意見を
持ち、発言をしていくことの大切さを示されており、こうした議論
を広く起こしていくことの重要性をあらためて実感するところです。


【参考リンク】
■ 毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051104k0000m040028000c.html

■ 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20051103it01.htm



※私は、和の心、和文化について重要に思い取り組んでおりますが、
 皇室問題の専門家ではございませんで、皇室、皇族方に関する
 表現、言葉遣いにおいて至らぬ面があるかも知れません。
 ご覧の方でお気づきの点がありましたら、どうぞご指摘をいただ
 きたくお願いいたします。

   
[10] 長根 英樹 さん 与野党国会議員からも動きが出始める 2005.11.02 19:39:54 返信
 
昨日、超党派の保守派国会議員233名が所属する「日本会議
国会議員懇談会」(会長:平沼赳夫衆院議員)が総会を開催し、
政府、有識者会議が進める皇室典範の安易な改変に反対する
決議を全会一致で採択したとのこと。

決議の中では、
・男系継承の伝統を早急に変更することへの慎重姿勢
・長きに渡る伝統を、少人数短期間の議論によって変えようと
 する拙速な姿勢への批判
・国民各界各層からの意見聴取と国民の合意納得を得ることの
 必要性
を訴えているとのこと。


200名を越える国会議員の全会一致決議の意味は重く、今後、
与党内で法案を取りまとめる段階でも、国会での論戦において
も、政府のスケジュール想定の通り“政治家に介入をさせない”
形で段取りを進めていくのは難しい状況にあると思います。

今後、政治家としての堂々たる議論を期待したいところです。

   
[9] 長根 英樹 さん 本格的な議論はこれからが本番 2005.10.31 16:41:31 返信
 
先週、有識者会議の結論の方向「女性・女系天皇容認」が明らかに
なり、一つの段階を迎えたかに見える皇位継承、皇室典範改変の問
題ですが、各メディアでの本格的な取り上げや国民的な議論はこれ
からが本番になるものと思います。

有識者会議の結論は、あくまで首相の“私的な”諮問機関における
取りまとめに過ぎません。
法案化の前段階で与党内での検討、議論のステップもありますし、
当然ながら野党側の党内議論、与野党の論戦もあります。
発言の主体を明らかにせず説明責任を負わない“有識者”達の気軽
な議論から、政治的な責任を背負っての政治家達の議論へと、議論
の舞台が変わっていきます。

先の総選挙の結果から、小泉首相の絶対性が強まった与党、国会で
すが、テーマがテーマであるだけに、郵政問題以上に政治家として
の判断、歴史観、及び後世への責任が問われる真剣勝負の問題とな
りますので、安易な迎合的な議論の展開にはならないものと期待を
するところです。

現状、11月15日に皇室の大きな慶事が予定されていますので、
それまではタイミングをはかった形で落ち着いた、抑制された議論
になっているものと思いますが、この後は、有識者会議の最終結論
提出、政府与党側の法案化に向けた動きと合わせて、各メディアに
おいても本格的な紹介や焦点化がなされ、これまで以上に特集や特
番、特別コーナー等での取り上げがなされていくものと思います。

また、各層各界においても、今まで意見表明を控えてきた方面から
の動きが出てくることも予想されます。


伝統の文化的な意味、今日的な価値について、和の心、和の国の在
り方について、更なる議論の広がり、深まりを期待するところです。

   
[8] さん もう皇室は完全に詰まれたのでしょう? 2005.10.29 18:28:04 返信
 
 今回の状態で、皇室は完全に詰まれたように思います。女系容認に関して、皇室サイドが反対声明を出す時は、おそらく天皇制廃止とセットになると思います。かといって、女系容認を受け入れたら、万世一系が断絶し、別系統が皇室を乗っ取る事態が生じ、本来の皇胤の方々は外へ追いやられる自体が起こります。
 つまり、どっちみち、正統な皇胤の方々は外へ追いやられる公算が強くなったわけです。

 もうこれは、陛下や皇室の方々は腹をくくって、小和田家やその取り巻きの野望をくじき、「幼い孫娘には普通の幸せな人生を送ってもらいたい」とでもいって、愛子女帝自体を反対し、憲法からの天皇条項は削除して欲しい(憲法の上での天皇制廃止)とでも言うしかないでしょう。

 どのみち、正統な皇胤の方々が、憲法上の天皇制度から外される公算が強くなったわけですから、せめて偽者の憲法上の天皇の誕生を阻止し、宗教法人にでもなって天皇を続けていくしかないと思います。

 女系容認でおれて偽者の天皇が誕生されたら、後で民間で「こっちが正統な天皇だ!」と宣言しても、熊沢天皇扱いです。熊沢天皇は本当に偽者臭い天皇ですが、今回の場合は、正統な本物の皇胤の方が偽者扱いされる公算が強いです。

   
[7] 長根 英樹 さん 朝日新聞「三者三論」にてインタビュー掲載 2005.10.29 13:32:24 返信
 
10月28日の朝日新聞「三者三論」〜 女性天皇どう考える
にて、「現制度の方が安定」との形でインタビュー記事が掲載
されました。

掲載の様子については、紙面写真と文字全文を紹介してあり
ますので、以下のページをご覧いただければ幸いです。

 「朝日新聞」2005.10.28号
  三者三論 〜 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定



              ◇

紙面をご覧になった方々から、メールやこの掲示板等、様々な
メッセージをいただいております。
お礼を申し上げます。有り難うございます。

私は長く続いてきた伝統には、長く続く理由、文化的な価値が
あると思っています。
日本における皇室のあり方についても、皇位継承の方法につい
ても、幾多の時代を超えてなお通用する普遍的な真理があり、
また継承方法に工夫があったからこそ長く続いてきたものと
思います。

和の文化、和の心を探ってみることが、大きなヒントになると
思います。

【ご参考】
 「和の心による国づくり」

   
[6] 菅原道真 さん 場違いですが・・・ 2005.10.29 10:55:40 返信
 
 私は天皇制そのものに反対なので場違いですが.私の立場から見ると,有識者会議の方針は,その意図とうらはらに,天皇制廃止にむけた蟻の一穴になるのか,とうけとめている次第です.反対に,天皇制護持のためには,愚かなことを考えるものだ,というべきでしょう.
 わかりやすくいいましょう.愛子天皇のあとは彼女と結婚した山田勇太さん(仮名)の第1子が継ぐことになります.愛子天皇については,世論は容認する雰囲気です.しかし,世論が今の時点で考えもしないのは,山田勇太さんの第1子が天皇になることです.そのときになって,さぞみなさん驚くことでしょう.
 日本にも女帝の先例はある,という事実が誤解されているようです.女帝はすべて皇族出身者であること,女帝が臣下と結婚した(または結婚していた)例はないわけです.この事実を直視しないまま,女帝もまたよし,というところから議論が進んで,天皇制の歴史とは似て非なるものが生み出されようとしているのが女帝・女系論です.天皇制の歴史で前代未聞のことが起こることになります.
 「山田勇太」さんには悪いですが,仮名として拝借しました.この名前に,天皇の夫あるいは皇太君の名前として,違和感を感じない日本人はいないでしょう.名前もまた,一定の慣習の中での継承があるからです.
 こうしたことを含めて,今回の方針は,有識者会議の意図とかかわりなく,まわりまわって,天皇制はもういらない,というコンセンサスづくりに寄与するものと期待しています.

   
[5] KO さん 拝見しました 2005.10.29 02:27:46 返信
 
>そもそも、皇室典範を変え皇位継承に関わる根本的な在り方、すなわち万世一系の伝統や原則、百二十五代続く継承の原理を変えるということは、皇室の在り方、天皇の在り方の根本を変えるということであり、まさに日本の在り方、日本の歴史を変えることに直結する非常に重要な、非常に厳粛な事柄であると思います。

しかしながら、実際の会議の方向、運営の在り方を見ても、そうした国家の在り方に関わる超重要課題を扱うという気概や責任感が見えてきません。

頷ける部分も多かったのですが、この引用部分のように、天皇制を変える=日本のありかたを変える、超重要な事柄、という部分には納得しかねます。私は22歳ですが、天皇制がどうなろうと(誰が天皇になろうと、あるいは天皇制が廃止されても)、私の人生に大きな影響は与えません。たいしたことのない問題とは言いませんが、もっと大事なことが、今の日本には山積みだと思いますし、この問題に、おっしゃられるような熱意を押し付けられても困るのが正直なところです。

天皇のあり方を変えること=日本の歴史を変える事とまで言い切るとは、いささか論理の飛躍があるのではないでしょうか。

我々のような人間を納得させるには、天皇制を現状のまま維持させることによるメリット、させないことによるデメリットをしっかり示すべきです。そこには「伝統だから」「日本人のアイデンティティだから」といった抽象的メリットは説得力を持たないことは指摘しておきます。あくまでもリアリスティックに、おねがいします。

   
[4] 往来 さん げきれい 2005.10.28 22:51:06 返信
 
まあがんばってください。

   
[3] 長根 英樹 さん 男系/女系、父系/母系、神武父系/神武系統外(皇統外) 2005.10.14 12:57:25 返信
 


加筆訂正のご案内

日本の伝統的な皇位継承のあり方=「万世一系」と、その基本原則である
「男系継承」の説明において、言葉の足りない面があって誤解を招いたり
本質を外れた議論へとミスリードをしてはいけないと思いまして加筆修正
をいたしました。

皇統における男系(男系への所属)とは、父、またその父…と父を遡って
いくと初代天皇の神武天皇に行き着くという非常に単純明快なものです。
しかしながら、万世一系はそう単純なものではなく、男系であればそれで
よいというものではありません。
(万世一系≒男系 万世一系≠男系)
この点で非常に誤解が多い様に見受けます。

皇位継承者の男系(神武系統:皇系統、皇統)への所属は、万世一系にお
ける原則ではありますが、いわば必要条件であってその他にも十分条件が
満たされなければなりません。
父を遡って天皇に行き着く、天皇と同じY染色体を引き継ぐという男系の
系統(皇系統、皇統)に所属している子孫は、現代でも数多く存在します。

和の国の最高の仁者の立場にふさわしい公明正大な継承こそが重要であり、
和の心に基づき和の心を高めてきたのが天皇、皇位継承のあり方であると
思います。
男系という必要条件の他に十分条件も含めた形で総合的に万世一系、伝統
的な皇位継承に込められた文化的な意味を捉え、その心を現代に引き継い
でいくことが重要と考えます。

【参考】
  No.67 直系独占の“女性”天皇こそが伝統破壊

  No.80 文化論としての皇位継承論議を



 

現在、皇位継承の問題を論ずるにあたって、皇位の移り代わり
の流れを示す言葉として、「男系、女系」という表現が使われ
ています。

(ここでは一般にも分かりやすく説明する意味合いから、皇族
 方の表記に関して、宮号や敬称の面で簡易的な表現を用いて
 おります点、ご了承ください。)


例えば、
今上陛下→皇太子殿下→秋篠宮殿下→ の流れで、眞子内親王
殿下が皇位を継ぎ女性天皇になられた場合、女性天皇の眞子様
は「男系女子」(男系天皇)だが、眞子様が民間一般の男性と
ご結婚をされお子様が生まれたとすれば、そのお子様は「女系」
(男子の場合は「女系男子」、女子の場合は「女系女子」)
となり、もしこのお子様が皇位を継ぐことになれば歴史上初の
「女系天皇」となって、従来一貫して「男系」により継承され
てきた万世一系の原則、伝統が崩れることになる。
といった表現です。

私は、上記表現の言わんとするところと同じ捉え方をしており、
いわゆる「女系天皇」には反対の立場です。

しかし、この「男系、女系」という表現は分かりづらく、また
正確でなく、無用な誤解を招く表現であると思います。

              ◇

皇位継承における「男系」とは、非常に単純明快で分かりやすい
系統の捉え方です。
すなわち、天皇→父→父→父→ … →父→父→父→神武天皇
という形で、歴代天皇の父、その父(祖父)、そのまた父(曾
祖父)とどんどん父親を遡って行くと、必ず初代の神武天皇に
行き着くという捉え方です。



こうした継承を「男系」による継承と言っている訳ですが、継
承の起源を明確にする意味では、「父系」で繋がる継承という
ように、「父系」という表現を用いた方が分かりやすいと思い
ます。

これに対して、
子→母→母→母→ … →母→母→母→母
というように、母親を遡って起源を辿る捉え方が、本来的な意
味での「女系」「母系」の継承となります。

まとめると
・父と子の関係に着目して歴代の流れを捉えるのが父系(男系)
 による系統であり、父系継承
・母と子の関係に着目して歴代の流れを捉えるのが母系(女系)
 による系統であり、母系継承
となります。


人は誰しも皆、父(男)と母(女)から生まれてきますので、
全ての人が、父→父→… と繋がる父系(男系)の系統(男性
なら父系男子、女性なら父系女子)に属し、また同時に母→母
→… と繋がる母系(女系)の系統(男性なら母系男子、女性
なら母系女子)に属しています。
(全ての男性が「男系男子」「父系男子」であり、どの系統に
 属する「男系男子」なのかがポイントとなります。)

そして、男性は父にはなれますが母にはなれませんので、父系
(男系)の系統を子孫に繋げ残すことは出来ますが、母系(女
系)の系統を子孫に繋げ残すことは出来ません。
また、女性は母にはなれますが父にはなれませんので、母系
(女系)の系統を子孫に繋げ残すことは出来ますが、父系(男
系)の系統を子孫に繋げ残すことは出来ません。

              ◇

現在、女性天皇と民間一般男性との間に生まれたお子様の即位
について「女系天皇」という表現をしている訳ですが、先程の
眞子様の例で女系=母系(母親)を遡って考えてみると、
お子様(女系天皇)→母(眞子様:男系天皇)→母(紀子様)
→母(川嶋和代様:紀子様のお母様)→母(紀子様の母方の
お祖母様)→
となり、この系統は歴代天皇の系統に繋がりません。
(いわゆる「女系天皇」は、母親である天皇と母子間の繋がり
 はあるが、系統での神武天皇との繋がりはない。)

上記の眞子様を例にした想定でも明らかなように、現在の議論
では、女性天皇とお子様との間の単に一代のみの母子間相続を、
あたかも系統として歴代天皇との繋がりがあるかの様な雰囲気
を醸して「系」の文字をつけて表現しています。
また、それを「母系」ではなく「女系」と表現することで、
「男系」「女系」の対比から、男女性差の問題とシンクロさせ
錯誤を助長させている面がある様に思います。


ここであらためて論点、皇位継承の流れを明確にする意味で、
従来の「男系」を「父系」と置き換え、更に神武天皇に繋がる
父系の系統であることを明確にする意味で「神武父系」と表現
したいと思います。
すると、従来表現の男系男子による継承は、神武父系の男子に
よる継承となります。
歴代の女性天皇は神武父系の女子(男系女子)で、皇位は一貫
して神武父系(男系)により継承されてきました。

皇統とはまさしくこの神武父系に属した系統であり、万世一系
においては一貫して神武父系による継承が行われてきました。


これに対して、いわゆる「女系天皇」は、母親を遡った「女系」
「母系」の“系統”で神武天皇に繋がらず、もちろんのこと父
方の「父系」でも神武天皇に繋がりません。

系統として歴代天皇と繋がらないのに、「女系」や「双系」と
いった表現をするのはふさわしくない様に思います。

こうした考えは、皇位を系統という歴史的な繋がり(長期視点)
で捉えることなく、時の天皇とその子との形で非常に狭い視点
(一組の親子関係だけ)で捉える浅はかな解釈が根底となった
考え方になると思います。
時々の都合により、今回は母子間相続、次は父子間相続と不規
則な継承を繰り返し、結果として父系とも言えず母系とも言え
ない、系統としての繋がりのない関係性を歴代の天皇間に生じ
させていくことになります。

皇位は、初代神武天皇からの万世一系による系統の重い積み重
ねに由来するものであり、時の天皇個人に属するものではなく、
時の天皇がその世代の都合で自由に私出来るものでもありませ
ん。
こうした皇位の源泉に関する基本認識の欠如が、「女系」「双
系」などという継承論や造語に繋がっているものと思います。


今後、伝統を尊重し万世一系を守る立場から議論する場合には、
情報リテラシーの観点から、
・「男系」か「女系」か ではなく、
・「神武父系」(皇系統、皇統)か「非神武系統」(非皇系統、
  非皇統:神武天皇に遡る天皇の系統に繋がらない別系統)か
といった対比表現を用いていくことが重要と考えます。

例えば、
今上陛下→皇太子殿下→秋篠宮殿下→ の流れで、眞子内親王
殿下が皇位を継ぎ女性天皇になられた場合、女性天皇の眞子様
は「神武父系女子」(神武父系天皇)だが、眞子様が民間一般
の男性とご結婚をされお子様が生まれたとすれば、そのお子様
は「非神武系統」(非皇系統で歴代天皇との系統的な繋がりの
ない別系統の子孫)となり、もしこのお子様が皇位を継ぐこと
になれば歴史上初の「非神武系統天皇」(非皇系統天皇、別系
統天皇→そもそも天皇と呼べるものか論理矛盾の存在ですね)
となって、従来一貫して「神武父系」によって継承されてきた
万世一系の原則、伝統が崩れることになる。
といった表現です。

              ◇

ここで、神武父系の系統と皇統との関係について。

「皇統」という表現は、広義、狭義、様々な意味合いで幅広く
使われていますが、ここでは神武父系の系統の中で、君臣の別
を踏まえ皇族であった方々を(配偶者も含めて)示す意味合い
で用いたいと思います。
(「歴代の皇族方の系譜」という意味合いです。)

系統は誰(どの世代)に着目するかによって子孫の広がりが異
なってきますが、先代に遡れば遡るほど枝分かれ、子孫の広が
りが大きくなります。

皇位は神武父系により継承されるということが絶対不変の大原
則ですが、神武父系の系統は過去に臣籍降下した枝分かれ系統
もあり非常に幅広い、大人数となる系統になります。

よってこの系統の中から、歴代の天皇との繋がり(君臣の別)
を考慮して皇統が(配偶者を含む形で)定められています。
(配偶者を含めた)集合の包含関係で言えば、「神武父系⊃皇
統」となります。


「皇統に属する男系男子」という表現は、本来
・神武父系男子(男系男子)は対象者の範囲が非常に広く、皇
 統に属さない者もいるので、神武父系男子(男系男子)の中
 で皇統に属する者
 (皇統に属する 男系男子 と
  皇統に属さない男系男子 の対比表現)
との意味合いであり、
・皇統には男系の他に女系もあるが、その中で男系の方の男子
 「皇統⊃男系(神武父系)」
 (皇統に属する男系男子 と
  皇統に属する女系男子 の対比表現)
という意味で捉えるのは曲解であると考えます。

系統の意味合い、父親を遡っていけば神武天皇にたどり着くと
いう神武父系、万世一系の意味合いを理解していれば、上記の
ような解釈は出て来ないものと思います。

              ◇

皇統、即ち皇族の範囲は、皇族方にどれだけ男子が誕生するか
によっても変動する比較的緩やかなもので、一旦臣籍に降下し
ても皇統、皇族に復帰した例もあります。
時代、状況に応じて、天皇、皇室を補佐し、皇位の継承を万全
たるものにするために、神武父系の中から適宜範囲を決めてい
くことが出来るものと考えます。

そして今はまさに、あらためて皇統の範囲を設定し直すことが
求められる時代、状況にあるものと思います。


万世一系の継承原理は、直系最優先(時の天皇の子孫であれば
男子のみならず女子の即位も可)の継承に比べて、時に天皇の
子よりも他家(兄弟や叔父、甥等)が優先される場合があると
いう順位付けの考え方により兄弟間の繋がり、世代間(叔父、
甥等)の繋がりや助け合いの心を強める作用が働くという特徴
があると思います。
皇位を私物と捉えず、親族全体で協力して大道を歩んでいこう
とする理念、和の心が込められた継承方法であると思います。

これに対して、現在想定されている女性天皇や女系天皇(非神
武系統天皇)は、基本的に自分の家族(直系)を第一優先にし
た考えが根底となり、皇位の私物化にも繋がる要素をはらんで
いるものと考えます。
仮に皇位“継承”の安定性が高まったとしても、皇位そのもの
の安定性、信頼性、正統性が損なわれるようなことでは本末転
倒になります。

長きに渡って続けられてきた伝統、しきたりに込められた意味、
その真髄を理解し、物事の優先順位を見極めることが重要であ
り、それこそが“有識者”に求められる資質であろうと考えま
す。

   
[2] 長根 英樹 さん 現在の有識者会議の問題点 2005.10.09 18:42:48 返信
 
皇位継承の問題に関する現在の政府(小泉首相)の対応につい
ては、
・私的な位置づけの諮問機関(「有識者会議」)において議論
 を進めている点
・この議論を基に法案化を進め、来年始めの通常国会に提出し、
 国民的な議論のないまま短期間のうちに成立を期す方針が示
 されている点
・当事者である皇室のお考えを真摯に伺う姿勢を持たない点
・会議メンバーに皇位継承に関する専門家が見当たらず、会議
 日程(開催回数、開催時間等)の面でも不十分な点
・広く国民に基本的な情報(歴史的な経緯、意味合い等)を提
 供し、同時に意見を聞くという積極的な姿勢、具体的方策の
 ない点
などなど、様々な問題点が指摘されているところです。


ここで私は、次の点を最大の問題点として指摘したいと思いま
す。
それは、将来の問題(継承の安定性に関する不安)と現在の秩
序、決まり事(厳然たる継承順位)との切り分けが明確になさ
れていないという点です。

そもそも今回の議論の出発点は、将来の安定的な皇位の継承に
関する不安にあります。
皇位継承に関する議論は、継承資格や継承順位にも関わってく
るだけに非常にデリケートな問題となりますので、今回の議論
では、現在の皇位継承者(継承資格)、及び継承順位に立ち入
ることなく、これ以降の継承に関しての検討を行うことを明確
にし、無用な混乱を招かないように最大限の配慮をもって進め
るべきであったと考えます。

しかしながら現状では、女性天皇、女系天皇を認め、直系長子
優先の継承との方針のもと、現在の継承順位を覆して敬宮殿下
を秋篠宮殿下よりも上位に位置づける様な議論(シミュレート)、
報道が公然となされています。
既に明確に順位が定まっており、国民の側も皇族、継承者の側
もそうした前提、認識、期待や覚悟、責任感のもとに何十年も
の歳月を経てきたという皇室と国民の営みを蔑ろにし、過去に
遡る形で規定(法律)を適用させて従来の継承順位を変更する
ようなことは、実質的に国民が投票により(国会議員を通じて)
継承者を左右することとなり、天皇、皇室と国民との根本的な
関係性を損なう重大な背信行為になるものと考えます。

こうした行いは、「安定的な継承」を大義名分に善意の仮面を
装った皇位の簒奪行為であり、日本の歴史に対する大罪として
決して看過できない大問題であると考えます。

              ◇

今般の皇位継承、皇室典範の変更に関する議論を通じて、
・もし国会が法律によって伝統的な万世一系の原則を覆し、従
 来の継承の在り方を変更するのであれば、法制度上の「天皇
 (天皇位)」とは別の形で、本来の在り方に基づく伝統的な
 天皇、皇室が存在することもあり得る
・元来、天皇の地位、存在は、国会や政府の認定によって成立
 する意味合いのものではなく、逆に時の政府は、天皇に認め
 られてこそ正式な政府としての正統性が担保される
といった形で、あらためて国会、政府と天皇の在り方に関する
整理の必要性が浮き彫りになってきたものと思います。

戦前(明治制定)の皇室典範は、国の最高法規として大日本帝
国憲法と共に欽定として定められ、その改正は国会、議会にお
ける議論を通じてではなく、皇族会議と枢密顧問に諮ることに
よって行われることになっていました。

これは、新たな政体を発足させるに際して、政府側として国家
運営の基本的な方針として従来の伝統(万世一系の天皇を戴く
君民共治の国柄)をどの様に踏まえて行くかという点を天皇に
示し、天皇との信義に基づく高度な基本合意(政体認証)を得
ることによって、はじめて正式な政権運営が可能になるとの認
識があったためと考えます。
そして、皇室典範がその天皇と政体側との基本合意書の意味合
いを持っていたため、国会において一方的に変更することは出
来ず、皇族と政体側の高度な立場でのみ関与、改正が可能な形
態になっていたものと思います。

天皇は憲法が出来る遥か以前から存在し、日本人(国民)の心
と(政府、法制を通じることなく)直接深い繋がりを持ち、国
民と共に長い歴史を歩んできた経緯がありますので、今回の議
論を機に、あらためて皇室典範のみならず、憲法も含めた形で
天皇と国民、国会、政府との関係の在り方について、和の国の
在り方について検討し直すことが重要と考えます。

   
[1] 長根 英樹 さん 「皇位継承と和の心」掲示板を開設 2005.10.06 13:06:06 返信
 
現在、皇位継承の問題について、首相の私的諮問機関という形で
有識者会議が設置され検討が進められています。
報道によると、この“有識者”達は、伝統的な万世一系(男系)
による継承を廃して、直系長子を優先し「女性・女系天皇」を認
める方向で意見集約に入ったとのこと。

そもそも皇位継承の問題は、天皇の天皇たる所以に関わる問題で
あり、天皇の在り方、すなわち日本の国の在り方、日本人の心の
在り方に直結する非常に重要かつ厳粛な事柄になると考えます。

万世一系の皇位継承原則は、様々な時代の変遷を経る中において
も一貫して守られてきた大原則であり、単に継承のルールという
枠に留まらず、天皇の存在の根幹に関わる不可欠の要素になると
考えます。
また、日本の国の在り方、和の心とも密接に関連しており、先人
の想い、歴史の詰まった文化的な価値を有する決まり事であると
考えます。

こうした首相、政府の動きに対し、真の保守主義、伝統尊重の立
場から、国の建て直し、日本の再構築を進めていくことを目的に、
様々な意見や考え方を寄せ合い議論を深め連携を広げつつ、共に
想いを具現化していきたいと考え、ここに「皇位継承と和の心」、
天皇陛下と日本について考える掲示板を開設しました。

詳しくは以下の論文をご覧いただきたく。

■ 和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本 2005.02.18
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/27_title_msg.html

■ 「日本国憲法と武士道精神」 〜 和の心による国づくり2004.01.06
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/26_title_msg.html



日本を愛する心、日本を誇りに思う心を共通の繋がりとして、年
齢や立場を越え、知識の差にとらわれず、互いに虚心に向き合い
高め合う場として運営していければ幸いに思います。

想いを同じくするみなさんのご参加をお待ちしております。

                        長根 英樹


              ◇

[参考]
□ 皇室典範に関する有識者会議
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/

□ 有識者会議による「今後の検討に向けた論点の整理」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kousitu/dai10/10siryou1.html



              ◇

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皇位継承と和の心 ― 天皇の子が天皇とならない理由


【参考論文、メディア掲載】
  ■ 和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本 2005.02.18
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/27_title_msg.html

  ■ 「日本国憲法と武士道精神」 〜 和の心による国づくり 2004.01.06
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/26_title_msg.html

  ■ 「朝日新聞」 2005.10.28号
    三者三論 〜 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定
http://nagane.kimono.gr.jp/hideki/messages/28_title_msg.html


  ■ 皇位継承と和の心、日本古来の英知等に関するリンク ■



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   :2005年10月 7日   更 :2006年 4月12日